虹の如くの巻(その11 完走・・・) 
とうとう、出走したちゃぼ隊員。
果たして、その結果は・・・・

 よいよ、出走したちゃぼ隊員。
流石に、クラスが上がってくると、各選手のレベルも上がってくる。
しかも、今回のノービスクラス
同じチームメイトが数人出走している。
と、言う事は・・・・
同門対決の様相を呈していると言っても過言ではないだろう。

スタート地点から、いきなりの登り坂を駆け上がり、
私が迷い込んだ魔の下り坂へのコースへと入って行く。

とかく、レース中と言うのは、通常より、アドレナリンが分泌し、ドーパミンも垂れ流し状態。
つまり、ぶっ飛んでいる状態になってしまう。
試走では、びびっていたコースも突っ込んでしまう事など多々あるのだ。
やはり、人には負けたくないと言う心理が働いてしまうのだろう。

あぁ〜 恐ろしい〜


次々と、コースを走って行く。
1周目を終わったところで、同門対決では、4/5位と言ったところだろうか。
残り一周に入るメンバー達・・・・
その表情は、苦しそうに歪んでいる。
そりゃそうだ。
心拍数も200回に近づき、出来る事なら、棄権したいと思っている事だろう。
しかし、あと1周。同じコースを走らねばならないのだ。

大佐「ちゃぼ〜 走れ!走れ!!もうちょっとで追いつくぞ〜!!」
ちゃぼ「はぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・・」

どうも、それどころではないみたい・・・・

非常に苦しそうな、表情で私の前を走り去る。

・・・・・・・

ようやく、TOPの選手が見えてきた。
流石に、早い・・・2位との差を広げながらも、ゴール地点へと帰ってくる。
それに、続いて、2位、3位と次々とゴールしていく。

大佐「あぁ〜 ちゃぼは、まだ来ないのか??」

メンバーの姿も見えてきた。
一人、二人とゴールして行く。
と、そこへ、ちゃぼの姿が見えてきた!!

大佐「ラスト!! 」

それに呼応しようともしないちゃぼの姿・・・
完全に、体力の80%は奪われている事だろう。
お疲れ様であった!!ちゃぼ隊員!!

結局、24位/48人という結果に終わったちゃぼ隊員。
同門対決では、3位/5人という結果に終わった。
聞くところに依ると、一人はがけから転落したらしい・・・・・

どんなコースじゃ!!

まぁ、怪我もなくそれだけが、幸いである。

大佐「おぉ〜 お疲れ!!」
ちゃぼ「はぁはぁはぁはぁ・・・・・」
大佐「まぁ、ぼちぼちの結果じゃないかな。」
ちゃぼ「めちゃ、しんどい・・・・・」
大佐「さっ、休んだら、うどんを作るぞ!!」
ちゃぼ「・・・・・・・  ちょっと休憩を・・・・・」
大佐「まぁ、そりゃそうだ。じゃぁ、休め。」

大佐「休み終了!!」
ちゃぼ「まじっすか???」
大佐「嘘だよ〜ん。」

しばらく休んだ後、一先ず、車に戻る大佐一行であった・・・・

大佐の苦悩の一日は、まだまだ、終わらない・・・・

                                                 ・・・続く