海の頂の巻(その5 ちゃぼ事情2) 
大佐は、おもむろに財布から2000円を取り出しました。
さて、いよいよ、ちゃぼの冒険の始まり。

大佐「抽選券代だよ!!俺の分買っておいてくれ!!日曜日に購入するように!」
ちゃぼ「え、今日中に買ったらだめなんですかぁ?」
大佐「だめだめ!絶っ対、明日だからな!それと・・・」

大佐は、DSCとメモ帳(ネタ帳)を出してきました。

大佐「レポートまとめておくように。で、HPに載せるからな!よろしく〜。」
ちゃぼ「えぇ〜〜〜。そ、そうなるんすかぁ〜〜〜〜。」
大佐「当たり前だろー この状況を誰が伝えられるのだ。」
ちゃぼ「マジっすかぁ〜〜」
大佐「克明に記録するように。」
ちゃぼ「出来る限り・・・・・・

不安を感じつつ、大佐邸を後にするのでした。

いったん家に戻り、嫁をピックアップして食料とかの買出しを済ませた頃には、
もう13:00を過ぎてました。

(;°°)ウッ!

やばい、早く行かないと暗くなってしまう。

ナビで検索すると、高速を使えば、4時には着くとの事。
道中の半分以上は山道です。あせる気持ちを抑えつつ、車を走らせるのです。

しばらくして、ふと隣を見ると・・・・

がーん( ̄□ ̄;)!!

嫁撃沈。平和そうな顔で寝てました。
うぅ・・・(T−T) この込み上げるような感情はなんでしょう。

起こしても可哀相なので、そのまま山道を走る事に。
そして、ふと思い出したのですが・・・

僕って、練習してないなって事です。

ま、所詮言い訳になりますが、週末は雨天が多かったし・・・
大佐は、チャレンジ休暇中で連絡が無いし・・・
普段平日に練習するほど気合も入っていないし・・・
しかも、土曜日の午前中は、歯医者に行ってたし・・・


その歯医者は、大評判(?)で、予約でいっぱい!
サラリーマンの僕なんか、土曜日のみの週に1回か2週間に1回しか診てもらえないのです。
(もうかれこれ足掛け7ヶ月は通ってるなぁ・・・)

しかも、予約の時間どおりに着いているのに、呼び出されるまでに約30分〜1時間掛かるし。
診察台に座っても、30分位たってから治療が始るのと言う、お待たせ上手な所なのです。
なにせ、先生は1人なのに5つある診察台はすでに患者5人で埋まってますからね。

先生「じゃ、この右上の親知らず抜きますけど、よろしいですね!」
ちゃぼ「あっ、はっ、はい。」

「はい」言い終わる前に、すでに着々と麻酔の準備がされいたりするのです。
ころあいを見計らって先生が、親知らずに力をこめはじめます。

ミシミシ・・・・という音が脳みそに響いてきます。

先生「痛かったらいってくださいねぇ。」
ちゃぼ「うが、うが。(すでに、口の中に手が入ってるのに、何も言えないよー)」

さっきから、抜いている歯はしびれてどうも無いんだけど、
唇の端が先生の手が当って痛いんです。
どうもテコの原理を使って抜いているようだけど、
その支点を唇で使うのは止めて欲しいかったりもする。

ちゃぼ「うが、うが(唇とほっぺたが、いたいんですけど・・・。)」

先生は、問答無用、容赦なく力を込めてきます。

メキメキメキ・・・・・・

結局、目的(抜歯)の為には、手段を選ばないのです。

助士「先生。○×さん、終りましたぁ〜。」
先生「はぁ〜い!」
ドカドカ。(移動する音)

ちゃぼ「うげうげごー(おいおい!途中でほっとくなよぉ〜!)」

しばらくして、今度は、ペンチの親戚みたいなもの持参で先生は帰ってきました。
唇は痛くなくなったけど、そのペンチの親戚に容赦なく頭を揺さぶられる。

ゴリゴリゴリ ガガガガガ

だんだん、どーにでもしてって感じになってきた・・・
それでも、やっと、歯が抜けた時、かなりの脱力感を感じていました。

が!!

先生「これ、持って帰ります?
    持って帰られるのでしたらきれいに洗ってお渡ししますが。」
ちゃぼ「いいえ、結構です。捨てちゃってください。」

小さい頃の乳歯ならともかく、(屋根に上げたり床下に入れたりするもんね)
なんで、虫歯で大きく穴開いた親知らずなんて・・・

と、私の心の叫びは到底先生には聞こえるはずも無いです。

先生「今日は、激しい運動や入浴も避けてください。2、3日は、
    腫れ血も出るでしょうから、なるべく安静にして置いてください。」
ちゃぼ「は、はい。」

レースまであとわずかな日にちしかないのに・・・

ちゃぼ「おっと、何の話しだっけ?」