海の頂の巻(その17 帰り道) 
ちゃぼ夫婦の晩ご飯。
晩ご飯拝見!!

 りかけていた、ふと足が止まります。

僕も人の子です。(ちゃぼじゃないの?ってツッコミはなし)
やはり、期待はしてしまうのです。

司会「当選番号は、百の位は、4」

会場は、「あぁ〜↓」と言う落胆の声と、
「おぉ〜↑」と言う歓喜の声が入り混じっています。

ちゃぼ「あ、やっぱ僕だ!たしか大佐はプレステ2持っていたから・・・」

司会「十の位は、・・・・ 3!!」

ちゃぼ「おっしゃー!! 僕だ〜〜〜!早く最後まで言ってくれ!!
     じらすんじゃないよ〜〜〜! さぁ。早く、早くぅ〜〜〜」

司会「そして、最後の数字は・・・ 末広がりのです。」


( ̄□ ̄;)!!


ちゃぼ「・・・・・  何故、3と言わない!!

外れるとなると、末広がりとか、そんな事ですら、精神的にダメージを食らってしまいます。

所詮、取らぬ狸の皮算用。夢は、いずれ覚めるもの。
夢は寝て見ろっとも言いますが・・・・

結局、追加に買った券(20枚)は、当たりませんでした。
ちょっと寂しい気分です。
いや、かなり悔しい気分です。

泣きたい・・・・(T-T)

こればっかりは時の運!仕方ありません。

外れたとなると、もう、ここにいる理由はありません。
あとは、とっとと帰るだけです。

僕たちは、急いで車に乗り込みます。
時間が経つに連れ、帰る人で、山道は大渋滞となるでしょう。
そうなる前に、ここを発たなくては。

後部座席には、豪華景品を載せるはずだった空間が、むなしく空いています。
持って来た荷物を、わざわざ積めて載せたのになぁ・・・。

山道を下っていると、時間はもう4時を過ぎていました。

ちゃぼ「晩御飯どうする〜?」
ちゃぼ嫁「どうする〜?」
ちゃぼ「・・・・・」

ちゃぼ「”どうする〜?”って僕が聞いてるんですけど・・・。」
ちゃぼ嫁「残った餃子?」
ちゃぼ「えっ、明日は、私、会社なんですけど・・・。
     いくらなんでも、明日会社で毒ガス攻撃は、ちょっと勘弁して下さい。
     それより、ごはんとか炊いてないと思うけど、帰ってから炊くの?
     それなら晩御飯、すーごく遅くなると思うんですけど・・・。」
ちゃぼ嫁「あ、忘れとった。どうしよ〜!食べに行こや!」

端からそう言うんだった・・・

作ってくれると思ってた、僕が悪いんです(