ネコの歩く虹の巻(その5 レースの果て) 


最終ラップ、順位は徐々に上げているものの、後ろから何番目である。
登り坂、下り坂。どちらも押して歩いてる方が、長いのではないだろうか。。。。
やはり、レースは最初が肝心!! なのだ。

最後の下り坂を軽快に走ると、最後は急激な登り坂。
その頂点では、ゴールである。
もう、この苦しみから解放される。。。。

ゴール地点で、みんなの応援が聞こえてくる。

ちゃぼ「ラスト!!ダッシュッ!!」
大 佐「(出来るか!!!わしは、もうへろへろなんじゃ!!)

もう、声にすらならない。
必要以上に体力を奪われ、しかも、順位は過去最低・・・・
もう、リザルト(順位結果表)も、見たくないくらいだ。

ゴールと共に、私はグラントにへたり込んだ。

大 佐「ぜぇぜぇ・・・・」
ちゃぼ「ダメじゃないですか〜〜」
大 佐「そんな、ゼェゼェ〜  こと言ってもだなぁ ゼェゼェ」

やはり練習不足が一番の原因だ。
そして、小田に出れなかった事で、スタート順位が下がってしまった。

キャンプが楽しみと言っても、負けるのは悔しい物だ。
しかも、過去最低の順位ともなると尚更である。
過去、真中より上の順位にいたのに・・・・

でも、結果は結果だ。悔やんでも仕方ない。
と、言いながらも、めちゃめちゃ悔やんでたりもする。(T-T)


大 佐「あぁー 終わった終わった! ちゃぼ、がんばれよ」
ちゃぼ「いいっすねー 先に終わった人は・・・」
大 佐「まぁ、応援してやるから、がんばれ。」
ちゃぼ「はぁ〜〜〜」

先ほどの元気はどこへ行ったと言うのだ。
急に元気がなくなりナーバス状態へと陥っていくちゃぼ。
私はと言うと、安堵の気持ちで、さっさと着替えを済ませ、汗が引くのを待つ。

ちゃぼ「取り敢えず、荷物を、タープの所へ持っていきましょう。」
大 佐「もう、行くの? まぁ、仕方ないな。やるか。」
ちゃぼ「ご飯の準備は、お任せしますからね。」
大 佐「安心しろ、待っていてやるから。」
ちゃぼ「いや、待たなくてもしてくれれば・・・・・・」

二人で荷物をどんどんと運んでいく。
テーブル、イス、コンロ、水、クーラー・・・・

荷物を運び、終わった時、ちゃぼの走るクラスが招集を受けた。

大佐「がんばってこい!!」