ネコの歩く虹の巻(その10 本当の闘い) 


レースが終わり、一息ついたくらいから、少し感じていた。
やはり、アドレナリンの分泌量が下がってきた為に、自覚症状が出てきたのだろう。
それが、徐々に痛みを増すと共に、体重すら支えきれなくなってきてるようだ。

左の膝が痛い!!

特に、下り坂、階段を降りる時。急激な痛みが襲ってくる。
ぬぬぬ、やはり、このレインボーカップは、無事では帰れないらしい。

歩いていると、急に痛みが激しくなった。

大 佐「うっ」
ちゃぼ「??」
大 佐「やっぱ、あかん。サロンパスでも貰ってくるわ。」

そう言うと、救急テントに行き、膝が痛い事を訴える。
先生が、少し診察してくれるが、たぶん、膝の中との事だ。
膝を休めて、気休めの湿布を貼ってくれた。
少し、ひねったか・・・負担を掛け過ぎたか・・・ どちらかだろう。

まぁ、元々古傷のようなものだから、仕方ないが。

本部席では、レースも終了したと言う事で、慌ただしく集計に追われているようだ。
私たちも、簡単にその場の片付けに入る。
と、言っても、ごみをごみ袋へ詰めてるだけだが。

アウトドアを楽しんだ最後には、やはり綺麗にして帰らないとね。
ごみは、残さず、ごみ袋へ!!
洗い物は、帰ってから洗う。

おおよその片付けが終わろうとしていた時に、放送が入った。

放送「先に、抽選大会を行いますので、集まって下さい。」

ちゃぼ「大佐!!」
大 佐「おうよ!!」

二人の意気込みは、他を圧倒するかの如く、燃え上がっていた
もう、目は「星 飛馬」の目だ!メラメラと炎が見えてくる。
ただ、何人の人が、「星 飛馬」を知っているかは別だが。

放送「えー 集計に時間がかかっていますので、先に抽選会です。」
会場「おおーーーー」

3歳「おっちゃん。手が・・・・」
大佐「あららら・・・・・」
いきなり、おっちゃんと呼ばれて、後ろを振り向くと、
手と口をチョコレートだらけにした、お子ちゃまがこっちを見てた。

大佐「しかたなかなぁ 手洗いに行こう。」

心優しい私は、抽選券をちゃぼに渡すと、トイレへと行く。

大佐「さぁ、ここで手を荒いな。洗えるかなぁ?」
3歳「うん。」
かわいいのぉ〜〜〜

放送「まずは、この人!! ぺりかん大佐さん!!」
大佐「はいっ

って、何だぁ????
やはり良い事をすると、速効で当たると言うものだ。
何が当たったかは知らないけど・・・・