小田深山リッジランナーキャンプの巻(その6 おかゆ) 

朝、本部席からの放送で目が覚めた。
時間は、すでに8時に近い時間帯だ。

まぁ、試走をするわけでもないので、別に問題はない。
しかも、私のレースは昼近くにある。
まったく、のんびりしたものだ。

テントからもそもそと這い出ると、ちゃぼはすでに準備をしていた。
まぁ、奴のレースは、第一レースなので、9時半にもなればスタートしてしまうだろう。

のんびりと、オチビたちの飯と、自分の飯の準備をする。
レース当日の朝飯は、「おかゆ」 これが定番となってる。

お腹に優しいし、消化にも良い。
レースの朝は、なぜかいつもお腹はぴーぴーになっているので、
おかゆで、腹を叩き起こすのが慣わしのようになっているのだ。

しばらくして、本部席から、開会式の案内が流れる。

本部「これより、開会式を行いますので・・・・」


おかゆを啜りながら、ちゃぼに問いかける。

大佐「ちゃぼ。準備は出来てるのかぁ?ずずずぅ・・・」
ちゃぼ「まぁー 大佐はいいですねぇ。(レースが)昼からで。」
大佐「早く終わった方がいいだろー。まぁ、がんばれ! ずずずぅ・・・」
ちゃぼ「はぁーーー」


残りのおかゆを、お腹に一気に流し込むと、ぞろぞろと開会式の会場まで行き、説明を聞く。
例年と変わらないコースとルール。


しばらくして、ちゃぼが出場する「ノービス」クラスの案内が始まる。

大佐「がんばれよーー」
ちゃぼ「はぁーーー」
大佐「元気がないのぉ〜」
ちゃぼ「だって、練習してないですからね。」

そう言いつつも、集合場所に並ぶ、直にスタートの合図と共に出走するだろう。

この出走までの時間が、結構なプレッシャーを感じるのだ。
結果が遅くても・・・と思いつつも、緊張してしまう。


そして、いよいよちゃぼのレース幕が切って落とされた。


 スタート地点より