小田深山リッジランナーキャンプの巻(その7 レース1) 

ースは2周。1周が、大体20分くらいはかかるだろう。
山の中をぐるぐるぐるぐると走り続けるしかないのだ。

私は、応援もそこそこに、トイレへと向かう。
ちゃぼの応援より、私の腹具合の方が心配だ。

自分のレースまでは、時間があると言っても、なかなかに緊張してくる。
それは、練習してないからと言う不安もあるのだろう。

今更ながら、レース欠場の、甘いささやきが流れてくる。


ほら、指を怪我してるし。
グリップなんか握り辛いし。


甘いささやきとの格闘。そして、自分の腹との格闘。


レース会場に戻ると、すでに最終ラップとなっていた。

しばらくして、選手が次々と帰ってくる。

大佐「遅いなぁーー」

次々と選手たちは帰ってくるのに、一向に帰ってこない。

もう、帰ろうかなぁーなどと薄情な事を思っていると、ようやく
コースの彼方に、姿を見る事が出来た。

もう、すでにヘロヘロの状態となっているちゃぼ。
数時間後の自分を見ているような気がする。。。。

大佐「おつかれーー ってか、遅いよ。」
ちゃぼ「だって・・・ はぁはぁ 練習・・・ はぁはぁ」
大佐「まぁ、いいやね。終わったんだし、着替えてゆっくりしろ」
ちゃぼ「はぁはぁ 次は、大佐の番ですからね。はぁはぁ」
大佐「俺かぁーー 出るの辞めようかなぁーって思って。」
ちゃぼ「今更、何を言ってるんですかー」
大佐「だってーーー」


そして、一旦、ベースキャンプに帰ってくる事になる。
あと、少しで私の番だなぁー