MTBのレースだ!の巻(その5 ギャンブラー) 

2000.06.10

再び、車に乗った二人が向かったのは、このスキー場のロッジ
「獅子越え荘」だった。 
     

      び、車に乗り込み、救急車の横を摺り抜けて、獅子越え荘までやってきた二人。
     アナウンスでは、今から、ミニスラローム競技をすると言う放送が入る。

     大佐「こんな、嵐の中でやるのかよ〜」
     チャボ「ここまで来たら、根性ですね。」
     大佐「まぁ、がんばってくれ!」
     完全に人事である。

     早速、ロッジに入り、まずは、用を済ます。
     大佐「あ〜、雨が降るとこうも暇なものか・・・」
     チャボ「去年は、土曜日は、降ってなかったですものね。」
     大佐「地元の人の話では、こんな嵐は珍しいそうだ。」
     チャボ「いつ、地元の人と話したんですか〜」
     大佐「さっき、そこでおばちゃん達が話してたのが、聞こえただけだ。」

     大佐「・・・・
     チャボ「・・・・
     大佐「よし、レース本部に行ってみよう。受付を済ませて置こう。」
     チャボ「そうですね、どうせ暇だし。」

     二人は、雨の中をダッシュで走り、雨宿りをしつつも、本部に走り込んだ。
     大佐「なぁ、見ろよ、やっぱり、この雨の中ダウンヒルもしたみたいだ。」
     チャボ「根性だけですね。」
     大佐「まぁ、我々には無理な話だ・・・」

     我々は特別に作られた、大会本部の中心へと足を進める。
     そこには、大会受付と、バザーブース、そして、抽選券売り場とがあった。
     ますは、手っ取り早く、受付を済ませる。
     今回は、参加賞の中に、今大会で使う事の出来るバーザー券が入っているとの事。
     しかも、100円〜1000円の間で入っていて、一種のくじの様になっている。
     早速、その中身を見てみる・・・
     大佐「げっ、200円!!」
     チャボ「ラッキー、500円分入ってましたよ。」
     不公平だ・・・苦労してここまで運転してきたというのに、この仕打ち。

     我々は気分を取り直し、受付とは反対の位置にある、抽選券売り場へと来た。
     この大会の一種の名物でもある抽選券、1枚200円するが、当たる確立は高く。
     私も過去、特賞を始め、ジュース(一ケース)や、OUTDOOR食器を頂いている。
     また、このお金は、ボランティア資金として使われるようで、いいところばかりなのだ。

     チャボ「大佐、今年は何枚買うんですか?」
     大佐「私は、ギャンブラーだ。10枚買おう!!
     チャボ「10枚も買うんですか???ん〜、仕方ないお供します。」
     我々は、それぞれが10枚買い、そしてレース参加者用の一枚を加え、計11枚づつ申し込む
     これだけの枚数に、住所と名前を記入するのは、時間がかかる。
     そして、疲れる作業だ。しかも、中腰で・・・・

     何とか書き終えた、我々は、再び獅子越え荘へと向かった。
     今の時間・・・4:30。
     晩飯を食うには、早すぎる時間だ。昼飯から3時間半しか経っていない。
     しかし、する事もなく、また、ここまで飯を食べに来るのも面倒だ。
     大佐「飯、どうする?」
     チャボ「どうします〜 やっぱり、ここで食べるしかないですよね。」
     大佐「そうだな〜、今日買った物は、明日の昼に回してだな。もう一度、ここに来るのも、
         このままずっとここに居るのも嫌だな。仕方ない、飯を食べよう!
     チャボ「まだ、そんなにお腹空いてないんですけど・・・・」
     大佐「押し込んでおけ・・・」

     そして、早すぎる晩飯を食べるのであった・・・・

     大佐「俺!カレー」
     チャボ「じゃぁ・・・・・・うどんにしようかな〜」
     チャボの「まだ、お腹空いてないんだけどな〜」と言う言葉がリフレーンの様に鳴り響いていた。

                                                           続く・・・