恋愛日記


<22>

 観覧車の中・・・
 外には、ずっと遠くの景色まで見える。

 ずっと離れていたぼくたちは、今ここに一緒にいる。
 ぼくの胸が高鳴り、繋いでいた手から、心臓の音が伝わるのではないか
 そんな気さえしていた。

 見つめう会うふたり。
 もう、言葉なんて必要ない。

 ゆっくりと近づくふたり。

 そして、太陽の光の中、二つの影は一つに重なった。

 ららは、恥ずかしそうに、少しうつむいていた。ぼくも照れくさかった。
 だけど、ぼくは、もう一度、ららを引き寄た。。。。

 勇「ずっと会いたかった。。。」
 らら「私も、会いたかった。」

 微笑みを浮かべ、ぼくたちは手を握り合う。

 勇「大好きだよ。」
 らら「ありがと。 私も大好き。」

 ずっとこのまま、時間が止まればいいのに・・・・


<23>

 観覧車の時間は15分。
 それはとても短くて、もっと長く居たかったひととき。

 ぼくたちは、ぶらぶらと歩き、今度は、フジテレビへと向かった。
 建物は、TVで良く見るそれと同じだった。当たり前なのだが。

 中は、結構、多くの人が来ていた。
 ぼくたちも、その波にのり、そのまま展望台へ。。

 観覧車から見る景色とは、また違い。
 何ともいい眺めだった。

 それは、きっとららと一緒にいるからかな。

 ひとしきり見物を済ませると、空は暗くなり始めていた。
 日が落ちると、気温もぐっと下がって来る。
 ぼくたちは、更に寄り添い歩いて行く。

 近くに合ったファミレスで食事を済ませた後、公園を散歩する。
 ゆっくりとした歩調。
 空気は冷たかったが、何故かとても暖かい気持ちだった。

 ・・・・

 夜も10時を過ぎ、ぼくたちは、電車の中いた。
 肩を寄せ合い、並んで座る。

 宿泊しているホテルのある駅へと向かう。
 たまに、見詰め合うふたり。

 ずっと一緒に居たい。

 それがふたりの気持ちだった・・・

 駅に着き、ららと別れる。
 もっと一緒にいたい。でも、それ以上にもっと大切にしたかった。

 勇「明日の朝さ、モーニング食べに行こうっか!?」
 らら「うん。じゃぁ、また迎えに行くね。」
 勇「うん。朝、起してね。」
 らら「もぉ〜 じゃぁ、モーニングコールしてあげるよ。」


<24>

 次の日の朝。。。

 ぼくは、旅の疲れか、ぐっすりと寝ていた。
 朝、8時半。携帯が、朝を告げた。

 らら「おはよー 朝だぞぉー」

 携帯から、明るい声が聞こえる。

 勇「おはよーーー」

 ぼくは、寝起きの声そのまま。

 らら「なはは。やっぱり寝てたなぁ〜」
 勇「うーん。寝ちゃってた。なはは。」
 らら「勇は、朝弱いもんね。」

 勇「なはは。今から準備するよ。」
 らら「うん。じゃぁ、9時半頃に昨日の場所ね。」
 勇「OK。」
 らら「じゃぁ、また後でね。」

 ぼくは、寝ぼけた状態で、しばらくぼぉーっとなっていた。
 少し、昨日の事を思い浮かべながら、TVを見る。
 今日の天気も良さそうだ。

 そして、支度を済ませ、チェックアウトをする。
 なんだか、あっと言う間だったなぁ

 駅には、約束の時間の少し前に着いた。
 ららから、メールが来た。ららも、ちょうど駅に着いたようだ。