思ひ出Z (奴との闘い)

私が、まだ小、中学生の頃、カブト虫を飼っていたと言う話しは
以前したと思うが、同じ虫、黒くて、薄くて・・・・
でも、違うんだなぁ〜これが。

  

 クワガタ虫と言う奴は、薄べったい形をしている。
なので、中には、虫かごから脱走するやつもいたりする。
小学生の頃、私は、弟と同じ部屋を共有していた。
そんな1人1部屋は、まだ先の話し。

そんな部屋で、私と弟は、カブト虫クワガタ虫を飼っていた。
まぁ、例年の如くであるが・・・

夏の日の暑い夜の事である。
私たちが寝ていると、部屋に怪しげな怪音が響いた。



ぶぅぅぅ〜〜ん



蚊が、耳元で飛んだ時に聞こえる羽音ではない。

もっと、大きな音・・・・

とっさに、私はいつも(?)の如く、脱走したクワガタが飛んでいるのだと思った。

私は、弟を起こし、クワガタが逃げてると伝える。
そして、部屋の明かりをつけ、大捜索活動が繰り広げられるのだ。


しばし、部屋を探す・・・・


が、そこに居たのは、クワガタではなかった・・・

黒くて、光ってて、油っぽくて、すばしっこい・・・

そう、奴だ、ゴキブリが居たのだ。

私は、小さい時から虫が好きだった。
まぁ、それもファーブル昆虫記を読んでからなのだが、


でも、奴は嫌い!!


しかし、我々は勇敢にも立ち向かう!
弟に、殺虫剤(キンチ○ール)を取りに行かせる。

残った私は奴を追いつめる。

奴は、床を這い、壁を伝い、次々に逃げていく。
そして、コーナーに追いつめた時の事だ!


にらみ合いの均衡を破ったのは奴の方だった。


事もあろうに、奴は飛んだのだ!
しかも、私に目掛けて!!

ぎょぇぇぇぇぇぇ〜〜。。゛(/><)/

正直、私はびびった。と、言うより、逃げた!
奴に飛行能力があったのをすっかりと忘れていた。
私とした事が迂闊だった・・・・

・・・・・・

そして、振り替えると、奴は姿を消し、代わりに弟が現れたのだ。

お前は奴の分身体か?

そう、思ったかどうかは、定かではないが・・・・

奴は、この包囲網を掻い潜り逃げたと言う事実だけが残るのだった。
それ以来、私は、奴との闘いを避けるようになってきた。
極力近づかず、出来る事なら会わないでいたい

しかし、世の中、そんなには甘くないものだ・・・・

次回、奴との闘い Uに続く・・・・

        




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