奴との闘い U・・・  の巻

私が、まだ小、中学生の頃、カブト虫を飼っていたと言う話しは
以前したと思うが、同じ虫、黒くて、薄くて・・・・
でも、違うんだなぁ〜これが。

  

 奴のとの闘争に関連し、興味深い話しがある。
これは、私が中学生の頃の話しなのだが、夏休みになると、宿題がのように出される。
その中でも、面倒なのが、夏休みの自由研究だ。

私は、何をやったかは忘れたが、何かをやったのだろう。
日向と日影の、氷の溶け方とか・・・そんなモノもやったような気がする。


夏休みが明け、宿題の提出日の事。

学校に行くと、教室中に異様な匂いが漂っていた。
正体は、すぐに判明した。

だって、めちゃくちゃ臭いんだもん。

と、ある奴が、夏休みの自由研究の題材に、事もあろうにを起用した。
何をどう思ったかは知らないが、奴は、彼の研究魂に火をつけてしまったのだ。


彼の研究内容は、こんな感じだった・・・・

「ゴキブリの生命に関する研究」

まさに、生体実験のオンパレード!!

ゴキブリを捕まえ、牛乳瓶内に隔離、いつまで生き延びるか・・・
家庭用洗剤の入った水内での生存日数は・・・
普通の水ではどうか・・・
日向と、日陰では・・・

私の日向と日影の氷などとは、次元が違いすぎる!!
彼は、氷の代わりに、ゴキブリを採用したのだ!!

よくも、まぁ、ここまで奴を捕らえたものだ。
半ば、感心の念が湧き起こるくらいだ。

だが、彼は失敗した。
重大なミスを犯してしまったのだ・・・・

そのミスとは・・・・
各生体実験で、起用したゴキブリ達を、セロハンテープで貼り付けた事だ!

の暑い日・・・
新鮮なものでも、すぐに腐ってしまうような季節である。
それを、ゴキブリの遺体を何もせずに、セロハンテープで止めるとどうなるか。
しかも、1匹ではないのだ、実験で起用された数だけいるのだ。

そんなもん!腐って臭いに決まってるだろー

その後、回収された自由研究たちは、理科室に並べられる。
もちろん、彼の自由研究も並べられた。
異臭を放ちながら・・・・
(先生も辛かった事だろう・・・・)

もちろん、彼の自由研究だけ、ぽつんと置かれていたのは言うまでもない。
ちょっとだけ、隔離。

重ねているだけでね。
匂いが移るんだよ。
もう、強烈・・・

それ以来、私は奴を殺せなくなった・・・・
潰せば、ぶちゅっって言うし、臭いし・・・・もう、ダメ。

しかし、彼はツワモノだと、今でも私はそう思う。

次回、奴との闘い Vへ続く・・・・

        




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