奴との闘い W・・・  の巻

私が、まだ小、中学生の頃、カブト虫を飼っていたと言う話しは
以前したと思うが、同じ虫、黒くて、薄くて・・・・
でも、違うんだなぁ〜これが。

  

 くなってきた、このシリーズ。仁義なき戦いのようである。
今回は、私が体験した中で、1番強烈なものをお送りする。

これは、私が社会人となり、2年目のに起きた事件だ。

某会社に勤める私は、何の因果か、廃棄されるであろう、TVとビデオの処分
同じ部署の人たちとしていた。

そこは、山積みとなったそれらのを、産業廃棄物として処理する為に
我々の部署が解体を命じられたのだ。
(こんなの、後にも先にも1回限り)

我々は総勢4人で、この山を処理しなくてはならない。
やれやれ、まったく面倒な話しだ・・・

随分と使われたTVなどもあり、非常に汚い。
埃っぽいし・・・ 鼻炎の気がある私には、非常に辛い仕事だ。
まぁ、この山を片付けたら終わりだから、さっさと済ましてしまおう。
それが、我々の共通点。誰しもが嫌なのだ。

早速、作業に取掛る。
1台、また、1台と、山積みにされた山からは、TVなどが減っていく。
しかし、どこで使えばこんなに汚くなるのか・・・
まったく、世の人々は計り知れないものがある。

ふと、山が切り崩されていくにしたがって、異臭が立ち込め始めた。
懐かしい感じもするが、臭い・・・・

その匂いを辿ると、ある一台のビデオデッキに辿り着く。

私の指令塔は、すぐさま答えを出した。

エマジェンシー! 緊急警報!緊急警報!!直ちに待避せよ!!繰り返す、直ちに待避せよ!!



私「すみません。私はこれ以上、そのセットには近づけない。」

そう言うと、数歩後ろに下がる。
下っ端だからと言って、分解を命じられるわけにはいかない。
とても、デンジャラスな匂いなのだ。

と、中の一人が、勇敢にもそのデッキを分解し始める。
上の蓋が、ゆっくりと開かれた
      その中には!!!!

4人「ぎょぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜」

  がーん    &  がーん    &    がーん    &   がーん
( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!! w(☆o◎)w ( ̄□ ̄;)!!

そこは、奴の寝床と化していた。
数匹の騒ぎじゃない。数十匹 真っ黒なのだ。
ゴキ・ゴキ・ゴキ・ゴキ・ゴキ・ゴキ・ゴキ・キゴ・ゴキ・ゴキ・ゴキ・ゴキ・キゴ・キゴ・ゴ・ゴキ・ゴキ・キ・ゴキ・ゴキ・キゴ・ゴキ・・

ビデオデッキなどの、電化製品は暖かい。
しかも、入れるような穴まである。
奴等にとって、格好の住処となりうるのだ。

中には、感電死する奴もいるだろうけど・・・

きっと、この持ち主は、あまりこのデッキを使わなかったのだろう。
テープの入ってこないビデオデッキなど、奴等にとっては、ゴキブリ天国なのだ!

推測として、久々にテープを入れる。
当然、いきなり動き出す、ビデオの間に挟まれる奴も出てくる。
感電死する奴も出てくる。
ビデオは止まる・・・

すると、隙間からは、うにょうにょと這い出てくる奴等がいるわけだ。
持ち主はびびる!!

キンチョ○攻撃を開始するだろう。
しかも、デッキの中に向かっても・・・・・

中では、もがき苦しむ奴等で、地獄絵図と化していただろう。
大量虐殺である。

でも、何故そんなものがここにあるのかが、不思議。
持ち主が、修理に出した?はて??
その経路は不明・・・


その数十匹の奴等の死体を乗せたデッキの行方だが、
混乱のあまり覚えてない。
きっと、あれは誰も手が出せなかったに違いない。
我々も、地獄絵図そのままだった・・・・

それ以来、私は奴等を見るのすら、嫌になった。
カサッっと、音を聞くだけで、緊急警報がなり、全軍戦闘モードへと移行する。
戦闘と言っても、キンチョ○を持つだけだが・・・

で、後片付けは、誰かにしてもらうのが、今の私である。
間接的にも、触れなくなった私。
残りの人生、大丈夫なのだろうか・・・