思ひ出 U(酒事件)・・・の巻

思い出のような、恥です。
恥を書いて、一歩大人になろう!
今回は、お酒にまつわる話・・・

      だ、記憶にも新しい、4年ほど前の出来事である。
     巷では、年末となり、どこもかしこも忘年会シーズンとなっていた。
     当然ながら、我が職場でも「忘年会」があるわけだが。
     毎年の恒例となっている「お泊り忘年会」がそれである。

     その年は何故か、幹事を離れ(何かにつけて、幹事をするのだが)、
     ゆったりとした気分で飲めると確信していた。

     余談になるが、私はビールや、洋酒より、日本酒が好きである。
     まぁ、地域性と言う事もあろう。
     この地域性を語りだすと、話が長くなってしまうが・・・・・掻い摘んで話をしよう。

   私の生まれ育った街に、年に一度の祭りがある。
   その祭りたるや、凄まじく。
   寝る間を惜しみ、山車を担ぎ、そして、休憩と見るや酒を飲む。  
   二日半行われるこの祭りで、睡眠時間は何と4時間以下。
   その間に消費される酒の量は計り知れないくらいである。
   あまり飲まない私でも、1升以上は飲んでいるだろう・・・・
   そんな街で育ったのだから、仕方ない。

     

     ビールでおいしいと思えるのは、暑い日の汗をかいた後に飲む、初めの一口のみである。
     あとは、苦いだけだ。
     洋酒は尚更、苦手・・・水割りのどこがおいしいというのだ!
     何だか水臭くて、飲めたものでないと思うのだが。

     話を元に戻そう。
     忘年会だが、今年は一味違っていた。
     何が違っていたかと言うと、我々は男の職場。(女性がいてもいいと思うが)
     で、今年は「コンパニオン」を呼ぼうと言う事になったのだ。
     若いねーちゃんに期待、女っけのない職場である、当然の事だろう。
     淡い期待を秘めつつも、忘年会に行った。

     温泉にも入り、やっとの宴会。
     みんなわいわいと楽しく盛り上がる。コンパニオンも若くていい感じだ。
     やっぱ、飲み会はこうでなくっちゃ!そう心底思っていた。
     ふと見ると、日本酒が多く置いているではないか。
     これを見逃すわけが無い。
     こんな宴会の時は、もちろん折半、もしくは、上司持ち??
     早速、日本酒(冷酒)&冷や酒を頼む。
     お酌はもちろん、コンパニオンである。= 当然、酒は進む。
     見事に、コンパニオンの陰謀である。(勝手な話だ・・・)

     自分の中では、そんなに量を飲んだつもりはないのだが・・・
     確かに、残業続きで体調が悪かったと言う事はあるだろう。
     しかし、やっぱり、これは、コンパニャーの酌に原因があるような気がする。

     だって、相手は飲ませるプロだもん。

     一次会が終わる頃には、かなりの量を飲んでいたのだろうか?
     しかし、そこまでは大丈夫だった。
     2次会、ホテルのラウンジ。
     ここがいけなかった、置いてある酒は、あまりいい酒とは言えなかった。
     所謂、ぼろっちい酒だ。こう言う酒を飲むと、悪酔いをしてしまう。
     最大の敗因はここにあるのだろう。
     2次会が終わる頃、私の足取りは、千鳥足。
     ここまで。千鳥足になったのは初めての経験だった。初体験である。

     ・・・・・

     3次会、コンパニオンの馴染みの店へと行ったらしいが、

     私の記憶は、もはや、タクシーの中で途切れていた・・・・・

     聞いた話では、店につくと、コンパニオンのひざの上で寝ていたらしい。

     そして、店のトイレで、もちろんゲロ!
     しかも、足を滑らせ、頭部を激打!!

     朝起きると、額にカットバンが貼ってあった。
     おまけに、帰り道では、花屋の前で再びゲロ寸前。
     まったくもって情けない。一生の不覚である。
     (誓って言っておくが、後にも先にも、この一回限りである。)

     何が悔しいって、
     膝枕の記憶がないんだもん!!!!

     翌日の朝、昼、晩。食事は食べれなかった・・・・
     あんなに辛い想いをしたのは初めてだ。
     もう、二度と、コンパニャーには騙されないぞ!!
     と、固く心に誓うのでありました。(勝手な言い草です。)

     当日、介抱して頂いた、同僚の皆様&コンパニャーさん。ありがとう。
     私が悪ぅございました・・・・・m(_ _)m

  教訓:酒は飲んでも、飲まれるな!
          そして、記憶は絶対忘れるな! 

     


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