『ぺり肉』

SAPL肉シリーズ 第四弾
この「ぺり肉」まじな所で進めます。
落ちなんてない。
まじめな話・・・

  

『はつ恋の君』

誰しも、初恋と言う物はある。
幼稚園の先生だったり、小学生の先生だったり、近所のお姉さんとか・・・・

誰しもが通り抜ける通過点でもある。

私の場合、非常に奥手な性格だった。
今のなって思えば、これが初恋だったのかどうか・・・と言うところである。
今回は誰もが通るそんな話。

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は、小学4年生。
そろそろ周辺では、血気盛んな男の子達や、おませな女の子が出没する時期。
私はごく普通な男の子だった。
別に、誰かを意識するわけでもなく、友達と遊ぶのが大好きな、普通の生活。

この頃の流行りは、友達の誕生日会などだった。
月に一人は、そう言う奴がいる。
今日はあいつの家で・・・とかね。

そんな誕生日会の時だった。
仲の良い男女が入り混じっての誕生日会。
主役の男の子だが、実は好きな女の子がいるらしい。
そんな話になった。
その場ではつきとめなかったが、後日の話、その中にいたのだ。
そりゃ、恥ずかしくて言えないはずだ。

そう言う男の子のひそひそ話
ある奴が言い出す。
男子A「俺、言ったんだから、お前も言えよ。」
男子B「そ・そかぁ〜 じゃぁ、言うよ。俺は ○×子が好き・・・かな。」
恥ずかしそうに答える。
お前は?、お前は?と、5、6人の集団で告白タイムが始まった。

で、俺の番が来た。
男子A「お前は誰?」
俺   「俺か?別にいないけどなー」
男子 「嘘だぁー みんな言ったんだぞ!!」
俺   「んー 本当にいないんだよ。」
男子B「じゃぁ、今考えて、誰が思い浮かぶ?」
俺   「んー 今、思い浮かぶのは・・・△□子かなぁ」
男子 「ふーん 、やっぱいるじゃん!!」

そう言う風になると、今まで普通に話ていたのに、何故か意識し始めてしまう。

同じクラス。しかも、席も近く。斜め前。
授業中にふと目が行く。

「(俺、なんか意識してる・・・ やっぱ、好きなのかなぁ〜)」

どんどんその思いは膨らんで行く。

そしていつしか、それは好きに変わってしまっていた。
話をするのがうれしかったり、妙に意地悪な事を言ってしまったり。
所謂、典型的なパターン。

しかし、そんな楽しい日々は長くは続かなかった。

3学期が終わりに近づく頃、先生からの話があった。
なんとそれは、彼女の転校。
俺はショックだった。子供の心にしてもショックだった。
でも、それは仕方のない事。

数日後、お別れ会があった。

そして、学期の終わりと共に、彼女は転校して行った。
どこへ行ったかは、記憶の彼方へと飛んで行ってしまってる。
それと同時に、俺の想いも終わりを告げた・・・

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期間が短かった(3ヶ月くらい)だけに、思い出も薄らぐのが早かった。
でも、記憶の片隅からは消えてない所が、初恋なのかも・・・・

そんな少年時代の話。

        


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