『ぺり肉』

SAPL肉シリーズ 第四弾
この「ぺり肉」まじな所で進めます。
落ちなんてない。
まじめな話・・・

第三部!!

<初めに>これは、決して敵を作りにに行っているのではなく、
非常に、まじめに書いてるわけで、そこの所を、どうか理解して下さい。
決して、怒りのメールとか送ってこない様に!!

前回を読んで無い人はこちらから。



2:「デート・・・?」

束は、次の日曜日と言う事になっていた。
昼過ぎ、俺は再び、彼女の家に迎えに行く。

今日は、ディーラーにも行かない予定だ。
そう度々、ディーラーに行くと、駆け引き所ではなくなってしまうからだ。

約束の時間に、家に着くと、彼女は家の前で待っていた。

今日は、白のブラウスに、再び、パンツ姿

一体、いつから待っているのだろう。
そんな事も思いつつ、彼女は、車に乗り込んできた。

娘「こんにちわ。」
俺「こんにちわ。待った?」
娘「ううん。大丈夫。」

俺「どこか行きたい所とかある?」
娘「ううん。どこでもいいよ。」

取り敢えず、車を出し、ドライブをする事にした。
景色の綺麗な山道を抜け、ぐるり走り続ける。

その間も、自己紹介的な会話が続いていく。

娘「休みの日とかは、何してるんですか?」
俺「んー 特には決まってないなぁ」

この時、俺は何をするわけでもなく、休みの日にはぼぉーっとする事が多かった。
まぁ、友達と遊びに行く事はあったが、まだ、何かに熱中出来るほど、
心の傷も癒えてなかったのだ。


娘「カラオケでも行きませんか?」
俺「あっ いいよ。」
娘「私、カラオケ好きなんですよね。」

そして、二人は、近くにあったカラオケ店に入って行く。。。。

この時、カラオケブーム真っ盛りの時だった。


カラオケ店では、運良く部屋が空いており、すんなりと入れた。

俺「よかったね。ちょうど空いてた。」
娘「そうですね。さぁ、行きましょう。」にこっ
俺「あぁ・・・・」

ダークな俺を、察してそうでないかは知らないが、早速部屋に入る。

俺は、歌はあまり得意ではない。好きだけど。
もともと、声が低いというのもあるが、上手とはとても言えないレベルの持ち主だからだ。

しかも、時期的に、ブルーな時期
唄う歌も、じみーな歌になっていく。
歌詞も、別れの歌とか、バラードとか、明るい歌や、激しい歌はまったく・・・・

彼女は、好きと言うだけあって、上手に唄っていた。

そして、2時間があっと言う間に過ぎ去り、今日は帰る事に。

娘「今日はありがとうございました。とても楽しかったです。」
俺「うん。よかった。」
娘「また、一緒に遊びに行きましょうね。」
俺「あ・・あぁ。そうだね。」

これが、いかんのだ。自分でも分かってる。
でも、折角、喜んでる彼女に何も言えなくなるのだ。

これは、俺の想い過ごしかもしれない。
うんうん。きっとそうだ!と思いながらも、彼女の行動は
それを思わさせずにはいられなかったのだ。

そして、「またね。」と言う言葉を残し、俺は一人家に帰るのだった。

しかし、こんな状態が長く続くはずも無い。
結果は自ずと見えてくるものだ・・・

そして・・・・




3:「ダメな俺・・・」


次の日曜日。。。。

プルルルル・・・・プルルルル・・・・

のどかな昼前に、電話がかかってきた。
電話を掛けてきたのは、彼女だった。

娘「こんにちわ。」
俺「あ・・こんにちわ。」
娘「今日は、何時頃来ます?」


俺は会話を疑った。

今日、何時頃に来ます?? 来ます??
俺、約束したか? いや、してないぞ。うん。してない。
俺の全思考回路が、電話からの言葉にに集中する。

俺「へっ?? あっ 俺、今日は用事あるからダメなんだ。」
娘「あぁー そうなんですか。てっきり今日来るものだと・・・」
俺「あぁ〜 ごめんね。」
娘「いえ、いいんです。私こそごめんなさい。」

なんだか、とっても寂しそうな声だ。
俺、悪い事言ったかなぁ、と思いつつも、今日は用事があるから仕方ない。

娘「じゃぁ、また今度に・・・・」
俺「うん。ごめんね。また・・・・」



しばらくして、親父殿がやってきた。
親父「別に、無理しなくてもいいんだぞ。」
俺 「無理って言うか・・・」
親父「嫌なら、嫌って言っても。。。。」

ん?? なんだ?? 何なんだ、この会話は??
何かが狂ってないか?これは、普通の親子の会話か??

と、ここまで来た時点で、鈍感な俺にも、ようやく見えてきた。
どうやら、親父殿は、知ってるようだ。彼女は俺に好意を持っているらしい。
で、親父殿経由で、俺とのデートを・・・って事だったようだ。
(気付けよ 俺・・・)

俺  「いや、俺、その気ないし。」
親父「あぁ、わかってる。」

そう言うと、再び、どこかへ消えてしまった。

それ以降、彼女からの電話は、掛かってくる事はなかった。
裏で親父殿が、どのような話しをしたのかは、聞いてない。
でも、何らかの話しをしたのだろう。きっと・・・・

そう思うと、俺も、もっとはっきりしてあげれば良かったな。
なんだか、彼女に悪い気がしてならなかった。
あぁー やっぱ、俺はどうしようもない男だな・・・

まだまだ、暑い日差しの夏の出来事だった。