贖罪の時(5) 治-2
予兆
「一体どういう事なの,ヴァル?あのおっさんが,どうかしたの?」
ジャベルがどうなろうと知った事ではない,という思いを言外にこめて,リナが息を切らしているヴァルに尋ねた。ヴァルが,小さく首をひねる。
「う〜んとね、今ね,昨日のゼロスの事で、たくさんのおじさん達がお話してたんだ。そこでね,ゼルにぃの叔父さん?がね、ゼルにぃの事を悪く言ってるんだって」
しどろもどろのヴァルの言葉に、その場にいた全員が呆然とした。呆れて,声もでないのだ。
元々の知り合いらしいゼルガディス達3人を始め,今回のパーティでの詐称を知っているリナ達3人,そして、今までの事情を端的に説明されているフィリアも呆然としている。
話をしている大勢とは,恐らく各国の代表者達と,セイルーンの重臣達であろう。
最初に反応をしたのは,リナだった。頭をがしがしとかきむしる。
「あんの、くそおやじはぁぁぁぁぁぁ!!!!!!どこまで引っ掻き回せば,気が済む訳ぇぇぇぇぇぇ?!!!!」
「リナさん,リナさん,落ち着いてください!!ヴァルがびっくりしてるじゃないですかぁぁぁ!!!」
フィリアの腕に庇われたヴァルが,リナの勢いに目を潤ませている。
「あ、…あはははははははは!!!そ,そんなにこわがんなくてもいいわよ〜。ね、ヴァ〜ル(はぁと)」
リナが慣れない猫なで声を出してみたのだが、さらにヴァルを警戒させてしまった。フィリアの袖に隠れるように、その体をリナから遠ざける。
呆れたように,ゼルガディスがため息をついた。
「まったく,余計に怖がらせてどうする。ヴァル、来い」
「そうですよ。慣れないことなんてするから,ヴァル君も怖がるんですよ。ね?ヴァル君」
ゼルガディスの呼びかけに近づいてきたヴァルを抱き上げて,アメリアがにっこりと微笑みかけた。
そうしている様子は,まるで仲のよい親子の様だった。それに安心したのか、ヴァルがこくり,と頷いた。
「……いい根性してるじゃないの。このちびドラゴン!!」
バックに炎を背負ったリナが、ひそかに拳を握り締めた。態度だけで,あのリナを挑発できるのだから,きっと将来は大物であろう。
「えっと、それで,ヴァル君。そのジャベルって人の言う事、みんな信じちゃってるのかな?」
何とか気を取り直そうと,レイスがヴァルに優しく声をかけた。その声に,ヴァルが小さく頷いた。
「それでね、熊おじさんがね、そんなこと無いって。だから、なんか"証人"としてみんなを呼んでこいって,熊おじさんが言ったの」
その言葉に,全員が一瞬反応できなかった。
ゼルガディスが裏の世界に身を置いていたことは、レイスとルーシャを除いて、この場にいる全員が知っている。だから,もしその証言の場で,彼の過去について聞かれたら。
彼は,清廉潔白,という身の上では無いのだ。
「………兄さん?どうしたの?」
周囲の沈黙に,不安そうにレイスが声を出した。ルーシャもまた,不思議そうに首を傾げている。
彼らは知らない。彼らが「兄さん」と呼ぶ人物が,今まで何をしていたのかを。特に気にしている様子はないのだが,どうして彼が今の姿になったのかをも。
彼らに,伝えるべきかどうか。それを決めるのはゼルガディスだ。
その部屋にいた全員が,沈黙を守るゼルガディスに注目した。
「…………ゼルガディスさん」
ゼルガディスの傍にいるアメリアが,心配そうな声を出した。
そんなアメリアに,ゼルガディスはふっと笑って見せた。
ぽんぽんと、ガウリィがリナにする様に,その頭を軽く叩く。
「…・・そんな声を出すことは無いだろう?フィルさんが呼んでいるんだ。行った方がいい」
そう言うと、そっとアメリアの隣から立ちあがった。
「さて、とりあえず俺は当事者だから,行かないとな。それと、リナとガウリィ。ついてきてくれ。アメリアはまだ無理する訳には行かないから・・・・・・…」
「私も行きます!!!」
アメリアが叫んで,立ちあがろうとした。が、途中でガクリと体がゆれる。そのままベッドに倒れこむ寸前に,ゼルガディスに抱きとめられた。
「無理をするな。一度,足の腱を切られているんだ。まだ感覚が戻っていないはずだろう」
「でも!絶対についていくんです!!!」
抱きとめたゼルガディスの腕にしがみついて,下からその瞳をのぞきこんだ。
もう一度この腕を離せば,置いて行かれる気がした。まだ夢の余韻を引きずっていたのかもしれない。だから、さらに強くその腕にしがみつく。
ameria
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by絹糸様
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何も知らない
あなたのことを
もっと知りたい
あなたのことを
この思いは罪ですか?
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ゼルガディスが,少し照れたようにアメリアをベッドにおろした。そして、わざとらしくため息をつく。
「まったく,言い出したら聞かないのは相変わらずだな。…しょうがない。おとなしくしていると,約束できるか?」
どこか、子供に言い聞かせるように,優しく囁いた。その言葉にアメリアが素直に頷く。その様子にゼルガディスが満足したように頷き返し,その視線をレイス達に向けた。
「お前達は,部屋に戻っていろ」
さらり,と言われた言葉に,レイスが目を見開いた。何か反論しようと、口を開きかけたとき。隣でおとなしく座っていたルーシャが,唐突に声を出した。
「……どうして?ただ,兄さんが兄さんだ,ということを証明しに行くだけなんでしょう?だったら、私達がいたほうがいいんじゃないの?」
どこか不安そうな声。
その声にレイスの声も重なる。
「そうだよ!!兄さんの事を証明するなら,僕らがいた方がいいはずだよ?!なのに,なんで!!」
ゼルガディスに信用されていないのかもしれない―そんな思いが,今彼らの心を占めてい
た。
そしてなによりも、彼をジャベルと会わせる事に不安を覚えていた。
「兄さん・・…。兄さんが―――嫌ってるって事は知っているけど……。何かするつもりなの?だから,僕達は行かない方がいい、と思っているの?」
質問,というよりは,確認。その言葉の内容に、ゼルガディス以外のもの達が彼を見た。
注目の中,ゼルガディスがさらり,と前髪を払った。
「・・・・・…罪には,罰を。だから,お前達は来ない方がいい」
zelgadis
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by絹糸様
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それを知る者はいなかった
知られることを許さなかった
抱き続けた怨みと憎しみ
今全てを解き放つ
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レイス達,というよりも,レイスの方を見つめて、ゼルガディスが苦しそうに言葉を出した。
意味不明の言葉。
けれど,それだけで彼らには伝わったらしい。
レイスが,俯いて唇をかみ締めた。血が,滲む程に強く。
しばらくの静寂。
レイスが,ゆっくりと顔を上げた。
その顔は,少々血の気が引いていたが,瞳には強い決心の光が見て取れた。
「僕も,行く。行って,全てを見届ける。それは,兄さんにも,止めさせない」
レイスの言葉に,今度はルーシャも口を開いた。
「私も,行きます。……兄さんは,真実を教えてくれるんでしょう?」
その言葉に,今度はゼルガディスが唇をかんだ。
彼にとって,彼らは家族と呼べる唯一の存在だった。だからこそ、人を殺してしまった後連絡を絶っていたのだ。血に汚れた自分を,見せたくなくて……。それなのに。
「………行けば,知らなくていい事を知る事になる。気付かなければ幸せに過ごせる事が、明らかになる。傷ついて,苦しい思いをする事になるぞ?」
最後の忠告。聞くはずはない,と分かってはいるが、言わずにはいられなかった。
「…知らずに生きて行けるほど,私はおとなしくないわ」
ルーシャがふっと微笑んだ。答えは,半ば想像通りだった。しかし,レイスの答えは想像をはるかに遠く,超えていた。
「兄さん。僕は兄さんの気持ちを尊重するよ。だから、兄さんがいいと思うようにやって。その権利が,……兄さんには,ある。だから・・・・・・…」
「レイス!お前,知って・・…?」
リナ達が,ゼルガディスと似ていると思った微笑みを浮かべて、レイスが驚きに声を無くしているゼルガディスの前に膝を折った。
「正当なるル・アース大公の判断に、全てをお任せいたします」
『正当な大公ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ?!!!!』
意味不明の言葉の羅列に、やや呆然としていたリナ達の声がはもった。(約一名,眠っている人物を除いてだが)。その声に,眠っていたガウリィがのそりと身を起こした。
そんな事を無視して,リナ達の声が部屋中に響き渡る。
「ちょち、ちょ、っと待ってよ!!何?ゼルって,本当にル・アースの大公やってたの?!!」
「そ、そそそそんなこと、っちょ,調査の段階では、欠片も出てきませんでしたよぉぉぉ!!」
「え?えええ?!!えええぇええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「……ほ〜。すごいなぁ,ゼルガディスはぁ」
混乱しつつも,確認を取ろうとするリナ。
ただひたすら過去を遡り、現実をなかなか受け止められないフィリア。
何を想像したのか、真っ赤になって声を出すだけのアメリア。
何も考えて無いような,ガウリィ。
全員の声の大きさに,ゼルガディスが顔をしかめながら両耳をふさいだ。
それにもかかわらずに,女性陣たちは小さく固まってひそひそと話をはじめた。
「ちょっと!信じられる?ゼルが公子やってたなんて!」
「ちょっと,イメージがわかないですよねぇ」
「でもでも、前から礼儀作法とかに細かかったじゃないですか?」
「そんなの,レゾにでも仕込まれたのかと思ってたわよ!」
「でも、赤法師の血を引いているゼルガディスさんが,どうして公子,いえ大公なんでしょう?」
「え?ええ!じゃぁ,やっぱり王子様ルックとかしてたんでしょうか?」
全員,無言で空を見上げた。そこに思い描くのは,エリザベスカーラーを付け、白タイツをはいて,白馬に乗ったゼルガディスがにこやかに笑っている図だった。
一拍の間。
そして、部屋は爆笑に包まれた。
「ぶわはははははははは!!!似合わない!!似合わない!王子様ルックはやめてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ぷぷぷぷぷ!!リ,リナさん!そ,そんなに笑ったら,・・く、くくくくうく!!」
「そ、そうですよぉ!!そんなに笑うことないじゃないですかぁ!!!」
真っ赤になってアメリアが抗議するのだが,二人ともまったく聞いていない。どうも,彼女達のつぼにヒットしてしまった様だ。
なおも笑いつづける二人に,アメリアがおろおろしていると,背後からカオスワードが聞こえてきた。
――――――大地の底に眠り在る
凍える魂持ちたる覇王
・・・・・・・…
「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ゼルガディス!!それは止めてくれ!!」
「そうだよ,兄さん!そんな事したら、さすがのリナさんでも死んじゃうかもしれないじゃないかぁぁぁぁぁぁぁ?!!」
「離せ、ガウリィ,レイス!!!一発食らわせてやる!!!」
いきなり呪文を唱え出したゼルガディスを,ガウリィとレイスが背後から必死で抑えこむ。
リナとフィリアが青ざめた顔で笑うのをやめた。
「あ、あはははは!!やだなぁ!ゼルったら!じょ、冗談だってば!!」
「そ、そうですよ!そんなリナさんみたいな反応しないでくださいぃぃぃぃぃ!!」
フィリアの台詞に,暴れていたゼルガディスがぴたり,と止まった。
そして,あきらめたようにため息を吐くと抱えていた二人の腕を軽くたたいてはずさせた。
「………そうだな。リナの様になったら,終わりだな」
「……どういう意味だ、おひ!!!!」
あからさまにため息をつくゼルガディスに,リナがこめかみを引きつらせた。
が、ゼルガディスはそれを無視してレイスとルーシャに向かい合った。
「もう,ガキじゃないんだったな・…。いいだろう、お前達が望む通りにすればいい」
『はい!!』
レイスとルーシャが、覚悟を決めた様に頷いた。その顔は幼さを残しているとはいえ,確実に大人への階段を上り始めている。
彼の知っている彼らは,もっと幼くて、いつも人の後ろを歩いていた無力な子供だった。しかし,人は成長する。その「成長」ということに、ややほろ苦い笑みを浮かべつつ,ふとゼルガディスが有らぬ方向に目を向けた。
「ゼルガディスさん?どうかしましたか?」
傍で見ていたアメリアが気付いて,声をかけた。しかし,ゼルガディスは人差し指を口に当て,黙る様にと知らせると、再びどこかに視線をさまよわせた。
「……やはりお前か,ゼロス。隠れてないで出てきたらどうだ?」
「う〜ん。やっぱりばれてました?」
ゼルガディスの言葉が終わると同時に,突然ゼロスが現れた。それこそ、何も無い所から,突然。
『ゼロス(さん)!!!??』
「な,生ごみ魔族!!!」
「昨日の…!!!」
あらかじめ知っていたゼルガディスと,目の見えないルーシャ以外の全員が、驚きに身を引いた。
その様子を見て,ゼロスが力なく笑う。
「やだなぁ、そんなに引かないでくださいよぉ。なんだか,僕が幽霊みたいじゃないですかぁ」
相変わらずのおっとりした口調に,まずフィリアが切れた。
「幽霊の方が千倍,いえ万倍ましですわ!!!あなたみたいな極悪非道の魔族が現れて,にっこり笑顔で迎えられるわけないでしょう!!!!」
「いえ、別に笑顔で迎えてほしい訳じゃないですけどね」
「いけません,ゼロスさん!!そのような暗い考えでは、いつまでたってもまともな人間にはなれません!!ここは、もっと人の人気を得るような行動を!!!」
「…魔族の僕が,人間に好かれるって言うのは、ちょっと・・・・・・…」
「ともかく!!!あんたは昨日アメリアにあれだけの事をしでかしといて、のほほんとした顔を出すんじゃ無いわよ!!!今すぐ消えないと,この場でラグナ・ブレード食らわせるわよ!!!」
「ひぇぇぇぇ!!それはご遠慮します!!」
わざとらしい悲鳴を上げながら,やおら増幅呪文を唱え始めたリナから遠ざかった。
「ちっ!逃げるな,ゼロス!!」
「逃げますよ!!普通!!!!」
「まぁまぁ,落ち着けって,リナ。で、ゼロス。ひどいダメージを受けているはずのお前が,俺達に何のようだ?」
ガウリィがいきり立つリナの両肩を抑えながら,ゼロスに隙のない目をむけた。その瞳が,今のゼロスの状態を探っている。
その事を感じとって、嘘は通じないと思ったのか、ゼロスが軽く肩をすくめた。
「僕もゆっくり養生したかったんですけどね、獣王様がね、あの報告じゃ休みはやらないって・・…。もっとまともな報告をもって来いって,追い返されましてね…。僕だって,がんばってるんですけど・・…いいんです……僕なんて,いつまでたっても管理職で・・…」
ぶちぶちと呟きながら,部屋の隅で"の"の字を書き始めてしまった。
「だぁぁぁぁぁぁ!!!!あんたの管理職愚痴なんか聞いてんじゃないわよ!!!だから、それはゼルにも分からないって言ってるでしょうがぁぁぁぁ!!!」
あまりの暗さに、周囲にきのこでも生えてきそうなゼロスの雰囲気を、吹き飛ばすかのようにリナが怒鳴った。
「でもですねぇ……」
「聞かない!!」
なおも何かを言おうとしたゼロスの言葉を,リナが一瞬で封じた。それに,ゼロスが再びいじけモードに入りこむ。。
「…僕なんて,リナさんの都合のいい時にしか相手にされなくて…。なのに、ぼくがちょ〜っと協力してほしいっていっても、無視するんですね……。うっうっうっ…」
「そういう、うっとうしい泣きまねは,もういい」
放っておけば,ひたすらに愚痴を言いそうなゼロスの背中に,ゼルガディスが低い声をかけた。その言葉に,ゼロスがゆっくりと立ちあがる。その表情はいつもの、何を考えているのか分からない笑顔。
ゼロスとゼルガディスが向かい合った。
紫の瞳と、赤と青の瞳が静かにぶつかる。
その二人の間に漂う緊張感に,全員が息を飲んだ。
沈黙を破ったのは、ゼルガディスの軽い舌打ちだった。
「要するに,今回の事で、獣王が満足する報告ができない限り,お前は俺に付きまとう気なんだな?」
心底嫌そうなゼルガディスの言葉に,ゼロスは軽く肩をすくめて見せた。
「僕としては、早く終わらせたいんですけどねぇ。ちゃんとやらないと、獣王様にしかられちゃいますから(はぁと)」
その言葉に,ゼルガディスが額に指を当てた。何かを考え込む。
数瞬の後,ゼルガディスはため気をついた。
「報告の内容は?」
「ゼルガディスさんが,どうしてあの御方の力を使えたのか。それと,枷が完全に外れた場合のその力量、ですね」
ゼロスの言葉に,再びゼルガディスがため息をついた。
妥協を決意する。
「……俺の憶測でいいなら,前半の報告内容をくれてやろう」
「あなたの事だから,条件があるんでしょうね?」
これまた,悟りきったような表情で,ゼロスが陰鬱に呟いた。
「当然だろう?」
そして、懐から小さなかぎを取り出すと,ゼロスの目の前にかざした。
「ここから約1200キロ離れた国、レスト王国のダレンという街の酒場に、あるものを預けている。それを、大至急持ってきてくれ」
「大至急・・・・・…って、いつまでですか?」
「遅くても、2時間以内」
その返事に,ゼロスがわずかに顔をしかめた。
「…もしかして,そのために僕を呼んだんですか?」
「……他に、お前を呼ぶ理由があるか?」
その返事に,ゼロスが肩を落とした。
「……いいんです。僕は高位魔族のはずなんですけど・・…。いいんです…。どうせ僕はいつもあなた達の便利な道具扱いされて……」
「期限内に戻れなかったら,教えないからな」
延々と愚痴を言いつづけそうなゼロスの背中に,ゼルガディスが冷たい言葉をかける。
ゼロスが,あからさまに大きなため息をつくと,ふわりと空中にその身をあげる。
「はいはい。本当に,どうして僕の周りには,こう人づかいの荒い人ばかりがいるんでしょうかねぇ」
その言葉を残して,すぅとその姿が景色に解けこんでしまった。
どうも,大きなダメージを受けているために,少々愚痴っぽくなってしまっていた様だ。
ゼロスが消えた瞬間,全員が大きく息を吐いた。
それは,酔った中間管理職に付き合わされて飲みに行った,年下のサラリーマンがつくような,ため息だった。
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