科学の色

炎色反応ろうそく(2)

アルコールには塩は溶けますが、ロウには溶けません。なぜでしょう?

ちょっと難しいのですが、アルコールは極性分子でありロウは非極性分子であるという違いによります。
水やアルコールなどの極性分子は、他の極性分子やイオンからなる塩等を溶かすことができます。ところがロウは、非極性分子なので塩を溶かすことができません。

塩がロウに溶けないので、塩はろうそくの芯を登ることができず、炎色がでないのです。

固体のアルコールがあれば・・・!
着火剤にゼリー状のメタノールがあります。これを使って炎色反応は可能ですが、これではロウソクといえません。

炎色反応ろうそく
そうだ!分子量だ!
分子量が大きくなれば、融点が上がるはずです。
ついに炭素数18のステアリルアルコール(C18H37OH)を発見(ちょっと大げさか?)しました。
融点は、56°〜58°とほぼろうそくとして使用できそうです。

(2002/5/11、TAKA)

炎色反応|炎色反応ろうそく(1)|炎色反応ろうそく(3)
トップページへ