科学の色

炎色反応ろうそく(3)

いよいよステアリルアルコール(C18H37OH)でのろうそくに挑戦です。まず普通のろうそくとして使用できるかのチェックしました。
ろうそくの作り方は、次の通りです。
ステアリルアルコールを缶に入れ、お湯で溶かす。
溶けたステアリルアルコールを、筒状の紙に流し込む。そのとき、紙筒の中心にたこ糸をセットしておく。
しばらく放置して冷やす。
できたステアリルアルコールろうそくは、通常のろうそくより白く少しもろい面はありますが、火をつけると明るい炎で燃え続けます。

いよいよ炎色反応ろうそくです。塩(硝酸リチウム、硝酸銅)がステアリルアルコールに均一に混じらないので、少量のメタノールに溶かしてから混ぜ込みました。

リチウムろうそく(赤) 銅ろうそく(緑)

写真のような炎色ろうそくがなんとか完成しました。

欠点として、メタノールを使用したためかろうそくの融点が下がり、ろうそくの縁からロウが流れてしまうことがあります。分子量の大きいアルコールを使用すれば解決できるかもしれませんが、そうすると塩がますます溶けにくくなるかもしれません。水酸基の数の多いアルコールを使用すれば、たぶん解決すると思います。だれか挑戦してみてください。

(2002/5/25、TAKA)

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