科学の色

信号の謎(1)

 ずっと疑問に思っていたことがある。信号の色の呼び方だ。「赤・黄・青」。青はどう見ても緑にしか見えない。「進めは青」と小さい子にも教えるが、色に対する混乱を覚えるのではないか!子どもたちは、緑を青と呼ぶのは信号のみと理解し、混乱から抜け、その異常さすら忘れてしまう。

青信号  さてこの問題、ネットで調べてみたところ、
1930年(昭和5)に初めて信号機がついた時は、法律の上では、「緑色信号」と呼んでいましたが「赤・青・黄」と呼ぶ方が分かりやすいことから、青信号という呼び方が定着していきました。(「おしえてねドットコム!」から)

 昔から緑色のものを青と呼ぶ場合がある。青野菜、青虫、青葉等々。 「翠」「碧」は「みどり」とも「あお」とも読む。そもそも日本人は、青と緑をそれほど区別していなかったのかもしれない。

 さて信号の色の仕組みだが、光源は白熱球。色ガラス(スポットライトのフィルターの役割)が全面にある。赤や黄の信号には、その色のガラスが。そして青信号には、実は青色ガラスがあるが、白熱球が黄色みを帯びているために緑に見えるらしい。

 青色発光ダイオードが開発され、それを使用した本当の青色の信号機(工事による一方通行の信号、電池使用のため発光ダイオードを使用しているのかもしれない))も見かけるようになった。子どもたちの混乱を避けるため、本当の青信号が望まれる。(青空がバックだと見にくいかもしれないが)

(2005/4/3、TAKA)

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