科学の色

ソーラーバルーン(2)

透明のバルーン

ソーラーバルーン試作3号  真っ黒いソーラーバルーンは、いかにも力強く大空に舞い上がりやすいというより、ソーラーバルーンの材料は、黒色シートに限る。 黒色は光や熱をよく吸収する・・・?・・・?・・・!

 ん?吸収すると言うことは、遮蔽すると言うことではないだろうか!

 温室やビニールハウスのガラスやビニールは、可視光線は透過するが赤外線(熱線)はほとんど透過できない。 赤外線がカットされるというのに、なぜ室温が上昇するのだろうか?

 温室内の空気(窒素・酸素)は、可視光線に対して透明(吸収されない)であるので、可視光線(赤外線でも)では、暖められない。 実は黒っぽい地面が可視光線を吸収し、その温度が上昇する。熱せられた地面が、熱伝導で空気を暖め、空気の対流により温室全体が暖かくなると言うわけです。

 温室を遮光カーテンや黒色マルチシートで覆ってしまうと、当然室温の上昇は抑えられるはずである。 自動車も、室温上昇を防ぐためスモークフィルムで遮光・遮熱している。

 ソーラーバルーンも、上部を透明シート、下部を黒色シートにした方が、内部の温度上昇が進み浮力が増すはずである。高性能のバルーンにカメラ(インターバルカメラ)をセットし、上空からの写真に挑戦したい!

(2013/8/21、TAKA)

ソーラーバルーン:(1)真っ黒い・・・|(2)透明のバルーン|(3)レコロ
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