香港発 亀ゼリー!・・・  の巻

世の中の珍品土産(食)収集家足るもの、
東に珍品ありと言われれば東へ
西に珍品ありと言われれば西へ走るべし。

  

 過去、大阪からは、たこ焼きキャンディーや、たこ焼き羊羹
中国からは、天津甘栗的羊羹。マレーシアからは、インスタントラーメン・・・
数々の得体の知れないものを紹介してきたが、今回は、更に強烈なものをお届けしたい。


香港発!! 『亀ゼリー』


数年前、TVで香港ブームが囁かれたいた頃、当時のTVで、この「亀ゼリー」
紹介されていた。『香港で、今大ブレークの亀ゼリー』。そんなフレーズだったのを
記憶している。

香港。昨年(2002年)初頭、私は香港へ出張した。
そこで『亀ゼリー店』を発見したものの、食事の後だった為
そして、店の斜め前にあった洋菓子店のプリンとの選択を迫られ、
残念だが、亀ゼリーを諦めたと言う忌まわしい記憶が、今もトラウマのように残っている。


そんな記憶を払拭する出来事があった。
なんと、香港空港で『亀ゼリー』が、お土産として販売されていると言うのだ。
10ヶ月ぶりに、亀ゼリーの存在を思い出した私が、とった行動とは!!

香港からの直輸入!(土産として買ってきてもらう)
これしかないと確信したのだ。

そして、とうとうこの日がやってきた。

前置きが随分と長くなってしまったが、ご覧頂こう!!
これが、亀ゼリーだ!!




未開封状態



まずは概観から調査したいと思う。
注意書きを見てみると、中文と、英語で書かれてある。
解毒とか、美肌などと読める漢字。
要するに、『中国 老若男女に好まれていて、冷やしても温めても美味い!
解毒や、美肌効果もばっちりよん♪』
と言う事らしい。
更に、写真でもわかるように、【即食】の文字。
『すぐに食べれるよ』って事だろう。 たぶん・・・

材料には、蜂蜜、水、砂糖、亀苓膏粉

この「亀苓膏粉」が、非常に怪しさを増している。
かつて、香港で亀ゼリー店を見た時も、床にずらりと並んであった一抱えほどの大きさの亀の甲羅。
甲羅から抽出されたエキスが材料になっているはず。
エキスを取られた後か、スカスカになった甲羅たちを思い出させた。

そして、缶の蓋を開け、中身を取り出す作業に移る。




開封状態 


!Σ( ̄□ ̄|||)

この凄まじく、どよんどよんとした様
匂いは、無臭に近いが、どこか漢方臭い感じが否めない。
一見、コーヒーゼリーを思い浮かべるが、コーヒーゼリーほどの
透明感はなく、ゼリーと言っても、見た目は水羊羹のようである。

さて、肝心の味の方だが、この図体には、流石に手を拒みたくなる。
が、拒んでいては、話しが前に進まないので、早速一口。。。

(@゜〜゜@) ・・・・

更に一口。

(@゜〜゜@) ・・・・

ん〜〜 何とも言えないほのかな甘さなのだが、どこか懐かしいような感じが
するのは何故だろうか。どこかで食べた事のある味わい。
見た目とは裏腹に、何かを思い出せそうな。
昔の楽しかった思い出なんかと共に、何かを。。。。

どこか口の端の方で、漢方の匂いを感じながら、3口目。

こ・これは!!! Σ(◎o◎;)

そうだ!そうだったんだ!!

これは、昔懐かしい『黒飴』(黒糖飴)の味ではないか!!

思い出しが最後、亀ゼリーは、黒飴の味しかしない。
苦くもなく、漢方臭くもなく、ただの黒飴ゼリー。
なんだか、それもどうかと思うが・・・

更に一口食べてみるが、やはり黒飴ゼリー。
食べても、食べても黒飴ゼリー。

しかし、バクバクと食えるものではない。

そこで、私は考えた!!

ジャジャーン! 亀ゼリーヴァージョンアップ作戦!!



<作り方>
材料:亀ゼリー、クリープ

涼しげな器に、亀ゼリーを投入。
その上から、クリープを少量垂らすと出来上がり!!


ほら、遠目では、コーヒーゼリーにしか見えなくなったでしょ。
味も若干まろやかさがプラスされ、一層、食べやすくなります。

美肌効果もある亀ゼリー。
3時のおやつに亀ゼリー。
お食事の後にも亀ゼリー。
一家に一つ二つ亀ゼリー。


ちなみに、この亀ゼリー 暖めても、冷やしても美味しくいただけるらしい。