相続税ってどんな税金?

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<この記事の概要>相続税とはそもそもどういう目的・性格の税なのかを解説

ズバリ、相続税とは・・・

相続税という言葉はよく聞きますし、なんとなく意味もわかる人が多いと思います。

では、相続税とはそもそもどういう税金で、本来どんな意味があるのでしょうか。

どうして我々は相続税を納めなければならないのでしょうか?

 

国税局発行の「相続税のあらまし」によると、
相続税=「個人が被相続人(亡くなられた人)から相続などによって財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税金」とあります。

だいたい想像していたとおりですね。

でもなんで?なんで財産を引き継ぐと税金がかかるの?

これは大きく三つの考え方があるとされています。

まず一つは「富の集中を排除する」という考え方。
相続財産に課税することで、多額の遺産を手に入れる人とそうでない人の社会全体における不公平を減らそうとしているのです。
確かに、お金持ちの一族だけがお金を持ち続けて裕福であり続ける……のは不公平ですね。

それから、「不労所得には高い担税力を求める」という考え方。
不労所得とは、働くことなく手に入れることができる利益・所得のことです。
担税力(たんぜいりょく)というのは、税金をかけられる合理的な理由だったり、税金をかけられるだけの利益の量のことを言います。
つまり、ただ受け取るだけで楽して手に入る利益・所得には相応の税金をかけるべき、ということですね。

そして最後に、「富の社会還元」という考え方。
遺産とは、亡くなられた方が築き上げた財産だけれども、その人一人の力のみでできているわけではなく、その中には社会の協力が少なからずあるので、相続を機にその部分を社会に還元してもらおうというものです。

せっかく受け継ぐ財産ですが、よりよい社会のため、ルールに基づいて少しだけ恩返ししているんだと考えてみると、
相続税の意義もよくわかりますね。

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