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(1)カラフルな虫たち



 先ずは赤い色の虫です。ヒラズゲンセイ、ツチハンミョウ科の甲虫です。漢字では「平頭芫青」。「芫青」が「ツチハンミョウ」なので、「頭が平らなツチハンミョウ」という意味になる。

 名前がユニークで、ヒラガゲンナイ(平賀源内)やヨネズゲンシ(米津玄師)に響きが似ていて、一度聴いたら忘れない、いやわかんなくなる。

 カンタリジンという毒を持っていて、触るとかぶれることがあるので注意したい。特に子どもの昆虫採集は気を付ける必要がある。

 木製の藤棚の上部の穴にいるのを背伸びして撮影していると、近くにいた見知らぬ飛行機ファンがなんと脚立を貸してくれた。






 次の青いハチは、憧れのオオセイボウ(大青蜂)。以前から、とにかく見たい、撮りたいと憧れていたハチだ。

 T山(184m)のツルボという花にいるという情報をゲットしたが、これまでこの手の情報には何度も痛い目にあっている。山では、登山口なのか、登山道なのか、あるいは中腹なのか、はたまた山頂なのか全く分からない。ツルボという花も見たこともきいたこともない。欲しいのはホットなピンポイント情報だ。

 どこかにいるはずと、キョロキョロしながら急な石段を上がっていった。オオセイボウどころかツルボも見当たらない。途中の休憩所の景色は素晴らしかったが、目的はオオセイボウ。キョロキョロしながらさらに登った、登った。山頂に到着、後がない・・・、と諦めかけたところでツルボ発見! しばらく待っているとオオセイボウがやってきた!!

 オオセイボウは、全身が青い金属光沢、光の当たり具合で緑味を帯びる。寄生バチで、スズバチの巣に卵を産み付ける。

 オミナエシ、ツルボ、ミント、セイタカアワダチソウ等の花に出現するので探してみてください。






 最後に黄色い虫、アズチグモ。M山公園のニチニチソウの花園でルリモンハナバチを追いかけているとき、発見!色が鮮やかであり、形もユニーク。

 こんなに鮮やかな黄色は珍しいようで、普通は♂は全身白色か黄白色、♀は茶褐色。体色は変化するようで、2〜3日かけて黄色い花の上では黄色い体に、白い花の上では白い体の色に変わる。

 ハナグモと同様、花のそばで花に来る昆虫を捕食する。体長の数倍もある蝶や蛾も捕食することも多い。




(2020/10/8、TAKA)

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