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フォトダイオード

 フォトダイオードは、受光したエネルギーを電気信号に変換する働きがある。フォトダイオードが集合したものを撮像素子といい、その集合数が画素数となる。

 フォトダイオードは、光の強弱に感応するが、光の波長には依存しない。すなわち、フォトダイオード(撮像素子)は、色を判断できない。カラー画像を撮影したい場合には、カラーフィルタが必要だ。

 カラーフィルターには、RGB(赤緑青)の原色フィルタとCMY+G(シアン、マゼンタ、イエロー+緑)の補色フィルターの2種類があり、現在は原色フィルターが主流だ。

 フィルターを通過した光は、フォトダイオードでそれぞれの色の強度(8ビット)に変換される。一般的なデジタルカメラには、緑が一つおきに配列したベイヤー型が採用(下図)されている。

ベイヤー型


 原色フィルターが現在多く採用されているが、問題は例の菫色だ。分光された菫色は、青フィルタを通過するが赤フィルタは通過しないはずだ。補間処理は、BとG、GとRの中間は再現できても、その外側は不可能だ。

 補色フィルターであれば、マゼンタが存在するのでより短波長側から長波長側までカバーしていて、菫色の再現も可能と考えられる。分光の写真には、補色フィルターがベターと考えるがいかがでしょうか?


 TAKAが、この問題にこだわっているのは、虹の写真も大きな理由です。デジタルカメラメーカーは、虹の写真は切り捨てているのでしょうか?

 でも、本当に菫色が補色フィルターで写るかどうかは確認できていません。さらに、原色フィルターで写らないことも同様に確認できていません。手持ちのカメラや機器に限界があるので、協力していただける方を募ります。

(2005/2/6、TAKA)

菫色の謎|フォトダイオード|カラーフィルタースペクトルの写真色の再現、光は?分光写真はお好き?
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