科学の色>デジタルカメラの色
カラーフィルター
カラーフィルターには、RGB(赤緑青)の原色フィルター(下左図)とCMY+G(シアンCy、マゼンタMg、イエローYe+緑)の補色フィルター(下右図)の2種類があり、現在は原色フィルターが主流だ。
原色フィルター 補色フィルター G R G R Cy Ye Cy Ye B G B G Mg G Mg G G R G R Cy Ye Cy Ye B G B G Mg G Mg G
各フィルターを通過する光は、そのフィルターの色のみでなく周辺の色も少し通過すると考えられる(下図)。例えばGフィルターは、緑と周辺のシアン・イエローも少し通過することになる。原色フィルターにシアンがあたれば、BフィルターとGフィルターを通過する。それぞれの通過量をフォトダイオードが感知し、画像処理エンジンで処理する。
原色フィルターも補色フィルターもこれで大部分の色は再現できるが、菫色(短波長, 400nm付近)がうまくいかない。
原色フィルターの感度曲線が右図(1)であれば、菫色はBフィルターのみと通過するはずであるが、これでは青色としか感知していないので、菫色の再現ができない。また、菫色の通過量が少ないので、感度も悪いはずだ。
感度曲線(2)であれば、画像処理エンジンで処理が可能だが、やはり感度は悪い。たぶん感度曲線(3)であろうと考えられるが、これでは、RフィルターがMgフィルターになってしまう。(-_-;)
どちらにせよ、原色フィルターはRGBの原色の再現性には優れているが、菫色(短波長,400nm付近)は、感度が悪く再現しにくいと思われる。
(2005/2/20、TAKA)
菫色の謎|フォトダイオード|スペクトルの写真|カラーフィルター|色の再現、光は?|分光写真はお好き?|
トップページへ