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スペクトルの写真

 シャッタースピード・絞り・感度補正等の条件を変え、プリズム・回折格子の分光写真を数百枚撮ったが、満足のいくものが撮れない。菫色がでないどころか、中間色すらでない。

スライドプロジェクタのプリズムでの分光写真 スライドプロジェクタのプリズムでの分光写真 自作分光器のスペクトル写真


 限界かと悩んでいたところ、Ken Ishikawa氏から、吉報を戴いた。

「太陽光のスペクトルで紫まで掲載されている頁を見つけました。」(*^_^*)
「一家に一台、分光器」の分光写真 Jun Hirabayashi氏のhirax.netの「一家に一台、分光器- ハサミとテープで「できるかな?」 」である。

 Jun Hirabayashi氏の製作のHIRAX一型分光器は、「透過型のグレーティング(回折格子)とテープとハサミと去年のカレンダーを駆使し、フリーハンドで作成した、製作時間20分の大作」である。そしてその写真には、紫が写っている。さっそくJun Hirabayashi氏にカメラの種類の問い合わせとスペクトル写真の「色いろいろ」での使用許可のメールを出した。

 カメラは、FinePix 4700Z(原色フィルター)もしくはNikon CoolPix 900(補色フィルター)・・・・・・・・?とのこと。(はっきりすれば一歩前進だが・・・・・・・・)

 スペクトル写真の使用はOKとのこと。紫がはっきり写っていること、青や赤がくすんでいることから補色フィルターと考えられるが、画像処理エンジンでの処理の影響かもしれない。デジカメの機種を含めて、わかり次第報告したい。(Jun Hirabayashi様、調査をよろしくお願いします。)

 これまでスペクトルのバックをできるだけ暗くするため、自作分光器(回折格子)を暗箱にしていた。何の気はなく分光器のカメラ側の底を取り、少し逆光が入った写真が左下である。段ボールの模様が見えているが、紫が写ると共にスペクトルの連続が見られる。右下は、太陽光線をスリットなしで明るい部屋で天井に映したものである。当然シャープさはないが、これまた紫が写っている。画像処理エンジンが、感度補正その他を行っている可能性がある。

逆光の入ったスペクトル写真 天井に映ったスペクトル写真


 スペクトルのバックは暗くするが、まわりを明るくする。この辺がポイントかもしれない。

(2005/2/13、TAKA)

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