科学の色

水晶玉の焦点(1)

水晶玉で見た液晶画面  水晶玉で見える景色は、怪しい。 対象物と水晶玉の距離、さらに眼の位置によって、やたら拡大されたり、ひっくり返ったり、もやっとしたりもする。 怪しいところから、占いに使われるのであろう。

 右の写真は、水晶玉で液晶画面を拡大(倍率はどれくらいだろうか)したものであるが、見事にRGBが確認できる。

 拡大できるということと凸状になっていることから、当然凸レンズであろうと考えられる。 焦点の位置を計算してみた。


レンズの焦点



 薄い単一レンズの焦点距離fは次の式で求めることができる。
薄い単一レンズの焦点距離fを求める式

 ここで、fは焦点距離、nはレンズの材質の屈折率、Rはレンズの曲率半径である。 nにガラスの屈折率1.5を代入すると、なんとf=R、すなわち水晶玉の球体表面に焦点がきてしまうではないか。

 凸レンズが対象物を拡大するには、対象物がレンズと焦点の間になければならない。対象物を水晶玉に入れる訳にもいかない・・・

 やはり水晶玉は、怪しい!

(2009/3/29、TAKA)

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