第22回放哉ジュニア賞

応募一覧
一年 二年 三年 四年 五年 六年 優秀賞 入賞 佳作
土庄町立
土庄小学校
80 74 68 81 84 84 468人 6人 5人 11人 22人
150 131 135 162 148 153 879句
土庄町立
豊島小学校
17人 1人 1人 5人 7人
12 17 34句
小豆島町立
安田小学校
32 32人 1人 1人 3人 5人
64 64句
小豆島町立
星城小学校
18 18人 1人 1人 1人 3人
33 33句
鳥取市立
修立小学校
51 30 39 29 45 27 221人 5人 10人 14人 29人
101 60 77 58 90 47 433句
土庄町立
土庄中学校
14 16人 1人 1人 5人 7人
25 28句
土庄町立
豊島中学校
15人 2人 4人 3人 9人
12 30句
合計 20人 20人 49人 89人
総合計 808人 1.525句
※修立小学校は、放哉さんの出身校「立志小学枚」の後身枚です。

優秀賞・・賞状と副賞 (図書カード 3,000円分)
入 賞・・ 賞状と副賞 (図書カード 2,000円分)
佳 作・・ 副賞 (図書カード1,000円分)
受賞一覧
優秀賞 (賞状と副賞)
受賞句 所属 氏名
ホテルに一生とまりたい。 土庄小学校二年 頭加田 隼人
ホテルに入るとロピーがあって、華やかな生け花が飾ってあって、フロントのカウンダーにきれいなお姉さんが外国人と英語でLやべっていて、お兄さんが束て荷物を部屋に運んでくれて、カーテンを開けると明るい景色が目に飛び込んできて、大きなデスクとベッドが並んで、っ白い大きなタオルが掛けてあって、うと、気分が高場Lます。ここにずっドアを開けるとピカピカのバスルームと貴もう家とは大連い、きあ、館内を探検Lよと居たいなあ〜、家になんか帰りたくないなあ。
※高揚……精神や気分などが高まること。また、高めること。
どんぐりコロコロ 頭がいたい  土庄小学校三年 川中柚季
調子のいい頭痛だね。こんな痛みなら歓捜するよ。 ころころ、ころころすぐ治るさ。でも、ひょっとしたらドジョウのこと?なら、池のほとりを散歩すると治るよ。そLて、「どんぐりころころ お腹が空いた」、 というんだよ。するとお山が笑うよ。
木っていつもどんな気持ちなんだろう 土庄小学校四年 土山 駿哉
あれ、知らないの?淋Lがりやだよ。独りぼっちだもの。棟のなかでも森のなかでも、嘩の一本杉でも、並木獲でも、 小本−本シャンと立ってるだろう。スタイリストなんだよ。抱き付いて耳を幹にあててごらん、きっと木の乳持ちがシャンと伝わってくるから。
そとは明るい わたしはくらい 土庄小学校5年 岡本 美波
時々、誰もが、そういう気分になる時がありますよ。センチメンタルな気分って、 やっぱり人生で大切な心の輯ちようの一つです。明るいばかりもつまらないのでは?沈潜も美徳の一つです。あれ、人生相談のようになっちゃった、ごめん。
※センチメンタル……感情を動かきれやすく、また、感じやすく涙もろいさま。※沈潜……心を落ち着けて深く考えること。
※美徳…‥・道徳にかなった立派な行い。また、良い心。
生命は 命をかかえて 生きていく。 土庄小学校5年 向井 愛翔
「生命」の読み方が独創的。すごい名言です。哲学的蔵音です。命をかかえて生きていくなんて 英雄的な表現で、堂々たる人生観です。放哉さんにも伝えたかったですね。
※独創的……独自の発想でつくりだす能カがあること。また、似たものがなく新しきが表れているさま。
※哲学的……物事や人生などの根本的なあり才を探求するさま。
※箴言……戒めの官尊。教訓の意味をもつ短い音覚。格言。
授業参観、水族館の魚になった気分 土庄小学校五年 須藤 未羽
すいすい泳いで、ときには潜って、ひらひら浮かんで、参観のみなさま才に優雅 なところをお見せしまトようね。日頃のうっぷんを晴らす好機ですよ。いいカツコしましょう。
おこめを つくっている みらいの ぼく 豊島小学校一年 中山 雅人
こしひかりですか?ななつぼしですか?田植えをしている姿を目に浮かべられ ますか?豊葦原の瑞穂の国の将来は諸君にかかっています。頼もしい限りです。 エ、もう全自動の田植えマシンに座るだけ?それもまた格好いいね。一度、乗っ てみたい。
※豊葦原の瑞穂の寧…‥日本国の美称(他をほめていうときの呼び方)また、良い評判
夏の景色 海の声と 魚のおどり 安田小学校三年 高橋 空健
夏の海の声ってどんな声?蕪村は 春の海 終日(ひねもす)のたり のたりかなって詠んだけど、夏の海はどどんどどんと太鼓を叩くような、岸壁に打ち寄せる波の響きかな?白い波がしらの立つのは冬の海だろうし、 釣り糸垂れた波止場に寄せるひたひた音は秋の海が似合うね。魚が躍るのは何といっても夏の海がふさわLいね。 鯨だって躍るよ。踊るじゃないよ。 ※のたり……ゆったりとしているさま。 ゆっくりと動くさま。
※蕪村……与謝集村。江戸時代中期の俳人、画家。
※躍る……勢いよく飛びあがること。
※踊る……ある決まり(音楽や歌、リズムなど) に従っておどるおどり。
意外と 自由じゃない 自由研究 安田小学校六年 向山 幸祐/TD>
そのとおり!放哉さんの作る自由律俳句って定型俳句よりずっと難しいんです。 季語や五・七・五で規定されている方がずっと作り易いですね。でもね、どうし てやろうか〜と考えているとへソを曲げたくなぃ!ます!そこがミソです。「僕のへソの曲げ才について」 研究してみては如何ですか?きっといい反省や着想が 浮かびますよ。
※着想……ある物事を行うためのエ夫や考え。思いつき。アイデア。
任せたは おれは知らんの ていねい語 星城小学校六年 日岡 玄
君ほ何もかも分かっているようですね?でもね、任せられるってのは君が信頼されている証拠でもあるs 思った方がいいと思うよ。知らんぷりして、よっ′しゃよ っしゃと任きれまLよう。すると、おれは知らんなんて態度とれなくなるから。きっと自分でやるよ。
あせは海と同じ味のよう 修立小学校三年 平井 純怜
汗ば塩分約0.9%、海水は塩分3,4%です。海の方が三倍以上塩辛いですね。海から陸に上がった哺乳類の末裔のホモサピエンスだから体内に塩分を残しているのでしよう。点滴で使用する生理食塩液も0,9%(塩化ナトリウムとして)です。汗一ばいかいて、砂を蹴って海に飛び込むのが爽快なのも分かりますね。 塩と塩のご縁ですぞ!
※塩化ナトリウム……単に塩、食塩と呼ばれる場合が多い
※末裔……末の血統。子孫。先祖から代々続く血筋の中で、その時点で未の者。
※ホモサピエンス……人間。動物分類学上の学名、現生人類
皮むいて ひもでつるして揚につけて、陽や風うけて ゆれるほし柿 修立小学校三年 高垣 一瑠
リズム感がありますね。作り方も丁寧でよく分かります。軒先にずらっと整列して、すましているけど、 なにやら干し柿も愉しそうですね。きっとおいしく仕上がっているでしょう。:陽や風うけて  ≠ェとてもいいですね。湯につける工程はこの句で初めて知りました。。
不思議ってなんだろう 修立小学校四年 田淵 陶子
知恵の素です。あら、身もふたもない言い方ね!あら、どうして? 「我思う故に我在り」 という有名な言葉があるでしよ、り。あれですよ。哲学の根源ですよ。デカルトですよ。みなさん、おおいに不思議がりましょう。賢くなるための基本です。コギトエルゴスム! ※我思う故に我在り……せの中のすべてのもの存在を疑ったとしても、それを疑っている自分の存在だけは疑うことができないということ。
※デカルト……フランスの哲学者、数学者。
※コギトエルゴスム……「我思う故に我在り」 のラテン語訳。
冬はみんな なまけもの 修立小学校五年 入川 希心
こたつにはいって蜜柑食べるって俳句いっぱいあったなあ。そう、みんななまけものです。だって暖かくておいしいんだもの、ポカポカしてそのうち眠たくなる、 最高ですね。コロナにならないための最善の策でもありますよ。
わたしも冬みんしたい 修立小学校五年 岸本 りら
そして熊になりたい?あれ、うさぎは冬眠しないのか?蛇はするよね。パンダは するの?あれって熊だよね。忙しくて寝ていられないのかむ?人間も忙しいか ら、せめて朝寝坊でもして短々冬眠ということにしますか?でも、お腹が空いて、夜どころか昼までもたないかも。
※短々……ごく短いこと。わずか。
ふとんからはがれたくない 修立小学校五年 八木谷 允紀
お母さんにやられたかな?ふとんひっぱがされた?放り出された?寝床の温か さほど優しいものはない、じつといつまでもくるまれていたい。まるで傷口のガ ーゼ剥がすように、ペリット、痛いよ、寒いよ、辛いよ、でも。起きなきや、学校へ行かなきゃ、きあ剥がすぞ!
小指が出しゃばる 修立小学校六年 角森 穂乃花
 小指が出しゃばる           修立小学校六年 角森 穂乃花 いや、思いもかけない断定にちょっとびっくり、どんな小指を想像したらいいの か困惑しています。とにかくインパクトがあります。人差し指も形無しです。意 表を衝かれまLた。 詩的に別世界の儀式の生贄も妄想してみまLた。ゆぴき りげんまん〜≠ニかいう詩?歌?のことなら安心ですけど。
青春とはなにか、そんな今も青春なのかもしれない 土庄中学校一年 中井 雅優
 まだあげ初めし前髪の 棟檎のもとに見えLヒき 前にさLたる花櫛の 花あ る君と思ひけさーノ %崎藤村の 「青春」 です。「若菜集」 の中のこの名詩ば僕たち の世代でもしびれていまLた。歌うと七十年若返ります。青春まっただなかのあ なたにぴったりの 詩集です。「初恋」は四節ありますがどれも浪漫主義に溢れてい ます。
※島崎藤村……明治から昭和期の詩人、小説家。
※浪漫主義……十八世紀末から十九世紀にかけてヨーロッパ で盛んになった芸術上の思想の傾向。感情・個性・自由などを尊重、 自然との一体感、無限なものへ憧れを表現した。の
風も寒いと叫ぶ冬 豊島中学校二年 高橋 南美景
寒さの元凶が寒いと叫ぶなんてすごいですね。厳冬ですね。これから寒い日には あなたのこの句を想い出すことでしよう。そして震え上がるでしょうね。今も外 でぴゅーぴゅー叫んでいますよ。ああ、寒
テレビと目が合う 豊島中学校三年 秋井 息吹
ぴったしカンカンの衷現ですね。いや、参りました。脱帽です。見ようかどうしようか、観たいけど止めとこうか、こういう状況、 心境の時って必ずテレビと目が合うんです。そして必ず見てしまうのです。そして悪いことにくだらないことが多いのです。 おのれの意思の鍔きを後悔するのです。でも 「鎌倉殿の13人」は良かったですね。今夜「どうする家康」 が始まります。 (オイオイ、大分ずれてるぜ。ハイ、これ一月八日のコメント。)

         
入賞( (賞状と副賞)
受賞句 氏名
えんぴつけずりには だいくさんがたくさんいる
そつぎょうしき 六ねんせいと 泣いたしき
秋の道 坂を下れば 村祭り
冬は夏を甘くみる 夏は冬を甘くみる
名前はね一番最初の プレゼント
キャンプ行き 米の美味さを 再実感
寝てました 今読みました もう寝れん
水はなぜ火をけせるの
ジッパーが ジリジリうごく
本は長いやつもある、 けど 読む
おち葉はくしやくしやいう
友達には うらがある
アレを見つけるまでは幸せだった
雪の友達 次の日いない
葉が年をとった
嫌なことはスルーする
テレビと兄の笑い声
風とともにながれてゆく秋
きなぎのいも虫 こたつの私
頑張れる仲間の応援
土庄小学校一年 港 大成瑠
土庄小学校四年 上田 昌和
土庄小学校四年 天満 瑞希
土庄小学校四年 松井 小夏
土庄小学校六年 福江一花
豊島小学校五年 上口 蒼祐
星城小学校六年 川崎一能世
修立小学校一年 瀧川 楓太
修立小学校一年 桶谷 六月
修立小学校二年 山下 悠人
修立小学校四年 奥田 咲愛
修立小学校五年 浮田 和毅
修立小学校五年 橋本 彿亜
修立小学校五年 坂田 濯
修立小学校六年 前根 璃夏
土庄中学校一年 西滝 閃里
豊島中学校二年 秋井 悠羽
豊島中学校三年 清水 つぶら
豊島中学校二年 セネカル フルール花
豊島中学校三年 兒島 静香
豊島中学校三年 松田 幸楽

佳作  (副賞のみ)
受賞句 氏名
木はかれる いろはしんかする
かがみをかがみる
ゆめの申で勉強しても テストは0点
お年玉 手紙の申に 入ってる
香川県 住みたいランク 意外に十六億
お年玉 いつのまにか 生活費
きのこの山たけのこの里で戦争勃発
コスモス咲いた あおいが来たよ。
見識に欠ける剣士気に掛ける
夏休みに絶対ある 読書感想文という絶望の嫉
こおりのしずくはあせのよう
みらいの ぼく。むかしの ぼく。
ヒガンバナ パチパチしてて 花火みたい
松の木が こうようしたの? かれたのか
夕ぎくら ちりにちられて きれいだな
冷水ふれ もみじのように 手が紅葉
寒すぎる こたつに入り 暮すぎる
冬の木は 枯れてもみんな ニコニコ
冬の布団 私を離す 気配なし
今日もまた いいことないから もうねよう
まがたまは けずってみがいてつるつるだ
ひゃく五十ねんは そよそよそよかぜだ
わたしが かいた えがうごく
雨がふる くもがないている
目ひょうは ルールをまもって 生活だ
れきしがつみかきなり 今ここにある
あなをほるうきぎ
ー人だけ服四重
冬の山 白色だ 軟の山 赤色だ
校舎の形 コが口に
秋の葉は 落ち葉か紅葉 どっちかな
秋になると山が服を着る
音楽で 感動しすぎて なみだ出る
大人になったら学校がこいしくなる
心をこめて歌う百五十年の歴史の校歌
一年のころうれしかった筆箱 五年間 思うと 少ない人生の宝物
夕日に かぎす 私の手
ストープ こたつ ふとん 冬の三種の神器
水たまりの鏡は雨もよう
学校の怪談 歩きスマホの二宮金次郎
すてきな学校 いろんな学び 修立百五十年
スマホ欲しい 勉強がんばる
コンセントを踏む瞬間走馬灯が見える
コロナきん もうそろそろ 自粛しろ
ふとんが はなれない
「またおいで。」だんだん小きく見える ばあちゃんの姿
倒れるな 強い根っこを 張っていけ
今日も今日とて昼寝した
そよかぜがうたうこもりうた
土庄小学校一年 酒井 絢都
土庄小学校三年 坂本 悠
土庄小学校三年 藤田 貫】朗
土庄小学校三年 岸本 裕
土庄小学校四年 岡崎 航大
土庄小学校五年 木下 釆奈美
土庄小学校五年 塚谷 書祈
土庄小学校五年 佐々木 完
土庄小学校五年 神田 輝
土庄小学校五年 山中 誠士
土庄小学校六年 田中 瑛貴
豊島小学校一年 陶山 航太
豊島小学校三年 神谷 美帆
豊島小学校三年 永井 路海
豊島小学校四年 杉村 快
豊島小学校六年 秋山 宗哉
安田小学校四年 岡 大悟
安田小学校四年 西本 うめ香
安田小学校六年 森 咲心
星城小学校六年 廣本 凍廣
修立小学校一年 田中 貴
修立小学校一年 矢口瑛麻
修立小学校一年 滞 ⊥杏奈
修立小学校一年 田尻 琢馬
修立小学校こ年 大西 伶奈
修立小学校三年 松岡 里穂
修立小学校三年 浅野 壱喜
修立小学校三年 河村 壮美
修立小学校四年 伊藤 大愚
修立小学校四年 沓野 綾子
修立小学校四年 清水 大智
修立小学校四年 福長 智彦
修立小学校四年 米田 彩乃
修立小学校四年 平井 琉愛
修立小学校五年 浅井 ことみ 修立小学校五年 影井 慧
修立小学校五年 依藤 一華
修立小学校五年 植木 春輝
修立小学校六年 田尻 美佐子
修立小学校六年 島田 智咲
修立小学校六年 尾崎 愛美
土庄中学校一年 佐伯 莉奈
土庄中学校一年 河合 桂吾
土庄中学校一年 清水 椛羽
土庄中学校一年 日下 まお
土庄中学校二年 角石 悠
  豊島中学校一年 松田 大雅
  豊島中学校一年 向谷 彩翔
  豊島中学校lニ年 鬼島 優里
【講 評】選者・「放哉」南郷庵友の会 三枝断水
毎年のことですが。胸のすくような新鮮な表現に出合って、正月早々、評者冥利に尽きます。曇りない眼球と、全方向を向いた視線が、そのまま遠慮合釈もない脳細胞に直決、遽巡など知らない心臓が有無を言わせず断定する、あっという間に声帯が振幅してほやほやの言葉が噴出する。すぐ音符になりそう。短律が多いのは、評者の好みを読まれたのかなとも感じます。でもリズム感のあるキビキビした文章も、ポエムも好きです。 ロマンチックなら最高です。ピチビチ、ドキドキした皆きんの息吹を来年も待っています。
  第二十二回優秀賞受賞作品展

受賞作品二十点の自筆短冊を展示します。ぜひご覧ください。
西光寺客殿       四月七日 (金)
中央図書館エントランス 四月八日 (土)〜四月二十一日 (金)
小豆島尾崎放哉記念館  四月二十四日 (月)〜五月七日 (日)
中央公民館叶階ロビー 五月九日 (火)〜五月二十六日(金)
               ※都合により、変更する場合があります。
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お詫び 第22回放哉ジュニア賞におきまして、優秀賞 鳥取市立修立小学校5年 入川希心様のお名前を 誤って記載しておりました。大変申し訳ございませんでした。お詫びして訂正させていただきます。
「放哉」南郷庵友の会
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