第三回放哉賞
第三回放哉賞の入選句が決定しました。すでに入選者には書面でもってお知らせしておりますが、改めて当ページでも発表します。放哉大賞には岡山市の篠原和子様が受賞されます。  平成13年2月

放哉大賞 岡山市 篠原和子様
人間を脱ぐと海がよく光る
作品評  渡野辺朴愁(随雲代表)
「人間を脱ぐ」とはいきなりの大胆な発想である。これはおそらく「海」という広漠とした光景に対した時に作者のこころの中に湧いたイメージであろう。われわれは絶えずさまざまな人間生活のわずらわしさの中に生きている。だから、この作者にそうした世界から遁れたいという思いがあっても不思議はない。「海がよく光る」という表現にはそうした願望が美しく映し出されている。
入賞作品
今日は今日の雲のかたち大きく息する  伊東市  大川アツ子
雲の前へ今日の山靴を脱ぐ  伊那市  ちばつゆこ
深い秋形のない不安が影になる  田川市   高木 和子 
天に斧深くふかく蒼褪めし冬  仙台市  石母田星人
穂綿とんで終の住み家を探しにゆく  枚方市  山本 昭三
風鈴売る店から物語りが始まる  浦安市  黒崎 渓水
低く冬の陽射し今日がはがれていく  横浜市  田中 耕司
働らきにいく白い息は下向いて吐く  横浜市  池田 常男
春風の足音がとけていく  秦野市  いけだとしこ
こぼれ出た鎮静剤秋にみつめられる  名古屋市  堀 美智子
入選作品は略します。
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「放哉」南郷庵友の会
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