|
- 第5回放哉賞
- 第5回放哉賞の入選句が決定しました。すでに入選者には書面でもってお知らせしておりますが、改めて当ページでも発表します。放哉大賞には京都市の高田弄山様が受賞されます。 応募者は176名、284句でした。 平成15年2月
- 放哉大賞 京都市 高田弄山様
-
波からころがる陽に足跡がはずむ
- 作品評 渡野辺朴愁(随雲代表)
- ようやく陽が力を増して来た春先の波打ち際での景であろう。打ち寄せる「波」にまるで「ころがる」ように「陽」がてらてらと輝く、そんな波打ち際に近づいた人の「足跡」が、みるみるその輝く「波」に追われ、きらきらと「はずむ」ように呑まれていくのだ。「波からころがる陽」とか、「足跡がはずむ」とか、非常に明るく陽気な詩感が快い。
- 入賞作品
-
引算をするような余生枯葉走る |
尾花沢市 |
笹原 紀男 |
|
耳をくすぐるやうな子等の足音春の足音 |
岡山市 |
光岡 早苗 |
|
見えない明日へ萩こぼれてしまう |
田川市 |
高木 和子 |
|
ふと我にかえる真冬の金魚 |
尼崎市 |
薬丸けい子 |
|
人に傷つき人に癒され明日への夕陽 |
龍ヶ崎市 |
南家歌也子 |
|
生きざま糸で伝えて天へさらす凧 |
東京都 |
大久保 昇 |
|
柚子湯に漬けてるからだの一病 |
横浜市 |
池田 常男 |
|
うねりの海に陽の沈む音がする |
茅ヶ崎市 |
河野 佳弘 |
|
雪降る夜の律儀な短針と長針 |
鳥取県 |
井川 備範 |
|
歳末ガラスと一緒に掃除された青空 |
浜松市 |
富田 弥生 |
|
- 入選作品は略します。
-
|
「放哉」南郷庵友の会
Copyright(C) 1998 Hosai FriendShip Ass
|