第121号 2021年9月5日発行
尾崎放哉入庵記念行事  俳 句 風 鈴 展
今年で5回目となる俳句風鈴展を開催しました。(8月10日〜30日まで)※香川県内緊急事態対策期のため、記念館は8月12日から臨時休館となり、屋外での展示のみ行いました。  期間の前半は悪天候に見舞われましたが、夏休み・お盆ということもあり、お墓参りに来る人たちが多く、風鈴の音色に足を止めてくださいました。放哉の俳句や児童生徒の作品を見ながら、「これはどういう意味かなぁ」「こんな句もあるんやなぁ」等とお話しされている声も聞こえました。小さな子どもたちは、物珍しそうに風鈴を眺めていました(*^-^*)
南 郷 庵 に 入 庵 す る ま で @
 放哉は大正12年11月に一燈園に入ってから常称院・須磨寺・常高寺・龍岸寺を転々とし、大正14年7月31日付で次の葉書を荻原井泉水に出しています。 『淋シイ処デモヨイカラ番人ガシタイ、近所ノ小供ニ、読書ヤ、英語デモ教ヘテ、タバコ代位モライタイ、小サイ庵デヨイ、ソレカラスグ、ソバニ海ガアルト、尤ヨイ …(後略)…』これを受けた井泉水は井上一二に、放哉の今後について依頼状を出しました。しかし、なかなか返事が来ず、待ちきれなかった放哉自身も一二に手紙( )を書きました。
 『拝啓、誠ニ突然ノ事デアリマス、恐縮千万御許シヲ乞ヒマス、先日、井師(※荻原井泉水)カラ御願シテイタヾイタ通リノ事情デ何トカ御世話様ニナリ度イト思イマス、何分、已ニ四十歳ヲ超エマシタノデ、ハゲシイ労働ハ、到底 ツトマリマセン、ソコデ、簡単ナ御掃除ト御留守番位デ、ドツカ、庵ノ如キモノヲ、オ守リサセテイタヾキ度御願致シマス、ソレニ、小生、海ヲ見テ居レバ、一日気持ガヨク、之ガ、一番、ピツタリ来マスノデ、之等ノ条件ヲモツテ井師ニ相談シマシタ処、ソレデハ、一二氏ニ相談スレバ、ナントカ方法ガツクダロウト云フノデ、先日ノ御願トナツタワケデアリマス…(中略)…小生、明晩カ明后晩、当地出発、貴宅御訪問スル事トキメマシタ、…(中略)…何レ御目ニカヽツテ色々御願申シマス 何卒ヨロシク御願申シ上ゲマス (八月)十一日朝 尾崎放哉』 この手紙と井泉水からの依頼に一二は困惑し、西光寺住職・杉本玄々子に相談することにしました。・・・・・・続く。
                  臨 時 休 館 の お 知 ら せ
香川県内緊急事態対策期(8月9日〜8月31日)のため、小豆島尾崎放哉記念館及び土庄町尾崎放哉資料館は8月31日まで臨時休館としておりましたが、緊急事態対策期が延長されましたので、 それに伴い9月12日まで臨時時休館を延長いたします。
ご理解ご協力賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
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紫色字 記念館休館日
茶色字 資料館休館日
先月号で、朝日新聞(6月13日付)に土庄町・丹生裕子さんの句が選ばれ、掲載されたことをご紹介しました。
その句の短冊を8月中は記念館で展示するとご案内しましたが、8月12日から9月12日まで臨時休館することになりましたので、9月末までに変更させていただきます。
【藤の花今真っ盛り南郷庵
          放哉在りし日の偲ばるる
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