第138号 2023年2月5日発行
令和4年度尾崎放哉生誕記念 放哉講話
    
1月15日(日)、中央公民館で放哉講話を開催しました。愛媛県松山市から二人の講師の先生をお招きし、種田山頭火≠ノついてお話しいただきました。
まずはじめに、NPO法人まつやま山頭火倶楽部事務局長の松井征史氏に【松山での山頭火の顕彰活動と一草庵】についてお話しいただきました。
現在会員は25名、一草庵(開館日は年間約120日)ボランティアガイドを務められています。会員の中には、松山城や道後温泉などに属するボランティアガイドも含まれているそうです。主な活動として、一草庵に俳句ポストを常設し選考・表彰を行ったり、山頭火検定による案内人の認定、山頭火新聞『鉢の子』を年2回発行し、県内公立図書館や記念館などに配布されています。また、今後の課題として、後進の育成についてもお話しくださり、当館としても大変勉強になりました。
 続いて、「子規新報」編集長の小西昭夫氏には【松山の山頭火】についてお話しいただきました。ご用意してくださった資料(年譜など)に沿って、山頭火¥艶S者にも分かり易く教えてくださいました。書籍などではなかなか載らないような、山頭火の友人知人などの話をユーモアを交えてお話され、参加者の笑みがこぼれる場面もありました。
人懐っこく、どうにも憎めない山頭火。「子どもにも大人にもなれない時間みたいな、そこで大抵の人は、何とか自分に決着をつけて大人の世界へ行くが、山頭火はそこがうまく決着つけられなかった。だから、ある意味ではそのモラトリアム(猶予期間)なんていう言い方しますが、その時代の走りだったということもいえるかもしれません。そこに、自分に忠実に生きて、適当にごまかさなかったというそういうところが、駄目なところのある僕らを癒してくれるみたいな、そういうところが山頭火にはあるのかなぁという気がします。」と締めくくられました。
町内だけでなく県内外から約30名が参加し、貴重なお話と俳句に耳を傾けました。
松山時代の俳句
ひよいと四国へ晴れきつてゐる
ずんぶり温泉のなかの顔と顔笑ふ
しぐれて柿の葉のいよいようつくし
もりもりもりあがる雲へあゆむ
秋空はつきりお城は白く
    
 
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紫色字 記念館休館日
茶色字 資料館休館日
       第22回放哉ジュニア賞
今回もたくさんのご応募ありがとうございました!現在、選考委員により、1句1句丁寧に審査が行われています。
言葉の選び方や感じ方が幾通りもあることに改めて気付かされます。想いを込めて出来た作品はどれも素晴らしく、いつも驚かされるばかりです。
授賞式は、4月7日の放哉忌に執り行います。
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