第142号 2023年6月5日発行

放 哉 忌(第2号)
今年の放哉忌では『放哉書簡と層雲記事で―赴く前と事情が違ったか―』と題して、朗読・座談会が開催されました。
放哉は須磨寺内の勢力争いに巻き込まれ大正14年3月頃、寺を去ることとなりました。その後、福井県小浜の常高寺の寺男になるも破産寸前の寺だったため、約2ヶ月ほどで京都に戻ることになりました。そして荻原井泉水の紹介、小豆島の井上一二や杉本玄々子の厚意により、大正14年8月南郷庵での生活が始まりました。
この経緯について、放哉の書簡と、「層雲」に掲載された井泉水・玄々子の記事が朗読されました。小豆島に来ることはすんなりと決まったわけではなく、一二と玄々子が来島を断ろうとしていた時、その返事を待たず来てしまった放哉。最終的には台湾行も決意していながらも、とりあえず、という形で始まった生活だったのです。
また、常高寺が破産寸前の寺であったことを知らなかった放哉にとって、それもまた「赴く前と事情が違った」という事だったのではないでしょうか。
もうすぐ放哉の入庵記念日【8月20日】です。朗読された書簡と記事は、赴くまでの過程が分かり易く構成されており、「放哉」南郷庵友の会会報33号に掲載されています。記念館にありますので、ぜひ読んで放哉や支援者の気持ちを感じながら入庵日を迎えませんか。
第22回放哉ジュニア賞優秀賞作品展が終了しました。子どもたちの日常が上手く表現されていましたね。 前向きで明るい句があったり、哲学的な句だったり、未来への希望だったり。どんな状況だったのか、また、その気持ちを考えてみると、どんどん想像が膨らんでいきました。 展示していたのは優秀賞だけでしたが、一覧冊子には各賞の作品を掲載しています。たくさんの句に触れることは上達にもつながります。 勿論、ジュニア賞だけでなく放哉さんの句集、それ以外の俳人の作品もぜひ読んでみてくださいね(*^_^*)
 
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紫色字 記念館休館日
茶色字 資料館休館日
          お詫び
第22回放哉ジュニア賞にて、受賞者のお名前を誤って記載しておりました。
大変申し訳ございませんでした。 お詫びして訂正いたします。
・一覧冊子4ページ 正 入川希心  
             誤 入川希子
・大空〜放哉だより〜140号
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