|
第143号 2023年7月5日発行
追悼 大 村 明 美 氏 |
テレビドラマ『海も暮れきる』で南堀シゲを演じられた大村明美さんが、令和5年6月12日ご逝去されました。
大村さんは記者クラブに在籍し、平成6年、小豆島尾崎放哉記念館開館の際には協力会員として記念館のお世話をされていました
昭和57年、思いがけないご縁(ご本人談)からラジオドラマ劇場『海も暮れきる―小豆島の放哉―』(原作:吉村昭氏、放哉役;橋爪功氏)に出演されました。収録は小豆島で行われ、衣装を着用し、現場で録音していたそうです。その後、昭和61年にはテレビドラマ化されその際にも南堀シゲ役として出演され、
1年間・4回に分けての撮影に挑まれました。
平成30年8月4日(土)に放送されたNHK・土曜スタジオパーク≠ノ、放哉を演じられた橋爪功さんが出演され、転機になった作品≠ニして、『海も暮れきる』のお話をされました。大村さんは番組にVTR出演し、当時のことについて「橋爪さんは気遣いの出来る、気さくで優しい人。そういう人だったから、冗談を言ってくれたりして、緊張がほぐれ撮影に挑めました。人生の中で、何ものにも代えがたい1年になりました。」と語られていました。
撮影終了後も電話や手紙のやりとり、舞台の観劇など橋爪さんとの交流は続いていたそうで、この作品がお二人にとって、本当に深く心に刻まれているのだと感じられました。
また、平成31年の放哉忌では『俳優 橋爪功氏の転機は〜小豆島の放哉を演じて〜』と題して、大村さんの講演が行われました。 小豆島のシゲさん≠ニして、テレビドラマに出演したみなさんと当時を振り返り、撮影の様子など語り合いました。
記念館に来られる人の中には、「ドラマを見ました」「放哉を知ったきっかけです」「吉村昭さんのファンで」とおっしゃられる方も多く、ラジオ劇場から約40年経った今も皆さんの心に強く残る作品になっています
福祉のふるさとづくり推進事業(じぎょう)としてはじまった 記念館づくりから多大なるご尽力を賜り、心より
感謝申し上げます。
謹んでご冥福をお祈りいたします。 |
平成30年7月、VTR撮影の様子。
大村さんは当時の写真や手紙など大切に保管されており、それらを見ながらお話されました。 |
平成31年放哉忌・講演会
|
7 |
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
|
|
|
|
|
|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
紫色字 記念館休館日
茶色字 資料館休館日 |
|