第58号 2016年6月5日発行
第15回放哉ジュニア賞 優秀賞受賞作品展終了
《4月7日から5月20日まで》
5月20日に展示が終了しました。期間中はご家族や保護者の方々もたくさん見に来てくださいました。 「放哉ジュニア賞」は放哉俳句を若い世代に伝え、継承していくために制定されたものです。 少しでも多くの方に知ってもらうため展示を行い、また、児童・生徒の皆さんの励みになればと思っています。今年度もたくさんの応募お待ちしています。
六月=梅雨を連想される方も多いのではないでしょうか。そこで雨に関する句を一部ご紹介したいと思います。
放哉さんが小豆島で作った『雨』の句
『雨の椿に下駄辷らしてたづねて来た』
『盆休み雨となつた島の小さい家家』
『夕立からりと晴れて大きな鯖をもらつた』
『久し振りの雨の雨だれの音』
『あらしがすつかり青空にしてしまつた』
『となりにも雨の葱畑』
『雨萩に降りて流れ』
『嵐が落ちた夜の白湯を呑んでゐる』
『雨の舟岸により来る』
『雨の中泥手を洗ふ』
実際に雨が降っている時に作ったのか?自分の心の中を天候に例えているのか?どこか違う場所での出来事を思い出しているのか?
放哉さんはどんな心境で『雨』の句を作ったんでしょうね。
☆放哉さんが友人知人に宛てた手紙や日記、当時の気象情報を調べる事で、自分が思っていた俳句の意味が変わってくるかもしれませんね。
『尾崎放哉』の研究者の方々は、このような事も手掛かりの一つとして、調査・顕彰活動をされています
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