来月は放哉の生誕日(1月20日)です。(※生誕(記念行事は、都合により2月に行います。詳細は来年お知らせします。)生誕133周年を迎える今もなお、多くの方々に支持されています。記念館を訪れる人の中には非常に熱心な放哉ファンの方も多く、最近ではもう皆さまご存知かと思いますが…又吉直樹さんもその一人です。では、俳人・住宅顕信はご存知でしょうか。この方は放哉に心酔し、傾倒していたといわれています。井上三喜夫編『尾崎放哉全集』(彌生(書房)を徹底的に読み込み、それへの書き込みは相当な量だったといいます。自身の句集『未完成』は1周忌の日に発行され、亡くなるときまで原稿がしっかりと握りしめられていたそうです。闘病中、厳しい状態にありながらも作り出された句にはグッと心打(う)たれるものがあります。
生きた時代や環境がまったく違(ちが)う放哉に、そして放哉の句のどうのようなところに顕信は魅かれたのでしょうか。。。 |
地をはっても生きていたいみのむし
耳を病んで音のない青空続く
鬼とは私のことか豆がまかれる
点滴びんに散ってしまった私の桜
若さとはこんな淋しい春なのか
水滴のひとつひとつが笑っている顔だ
ずぶぬれて犬ころ
顕信の句
右の色紙は住宅顕信直筆の色紙です。住宅家よりご恵贈にあずかりました。 |
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住宅顕信(本名:春美)……昭和36年岡山市生まれ。僧侶・自由律俳人。昭和59年に急性骨髄性白血病を発病し、昭和61年25歳の若さでこの世を去(さ)った。
入院中に自由律俳誌「層雲」の誌友となり、句作に没頭。創作期間は晩年の約2年半、生涯に残した俳句は281句。 |
歴(れき)史(し)に名(な)を残(のこ)している者(もの)同(どう)士(し)、ジャンルを問(と)わず思わぬところで繋(つな)がっていたり、影響(えいきょう)を受(う)けている事が
あります。今後(こんご)少(すこ)しずつご紹介(しょうかい)したいと思います。
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重要なお知らせ
平成30年1月29日(月)〜2月8日(木)、記念館内の修繕工事を行います。 そのため、期間中は臨時休館とさせていただきます。ご了承ください。 なお、資料館も合わせて臨時休館いたします。 |