第86号 2018年10月5日発行
住田蓮車あて書簡
お彼岸が過ぎ、季節はすっかり秋模様となってきました。過ごしやすくなってきましたね。 さて、秋と言えば?食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋、実りの秋など様々ですね。 食欲なのか?芸術なのか?秋≠ノちなみ、放哉にしては珍しい書簡をご紹介したいと思います。
  大正13年10月29日、兵庫県・須磨寺時代に住田蓮車に宛てた封書です。
(※住田蓮車…大正12年11月に入った修養団体・一燈園で知り合う。放哉が兄事していた。)
  実は、この手紙の最後には松茸≠フ絵が描かれています。カサの開いていないものです。最後から2行目の此位≠表しているようです。都合により、ここに画像を載せることは出来ませんが、『放哉全集 第二巻 書簡集』でご覧いただけます。放哉が絵を描いているのは、かなり珍しく、なかなかありません!!
  書簡には、人柄やその時の生活の様子はもちろん、俳句への考え方など放哉を知るための情報がぎっしり詰まっています。句を鑑賞する前に、書簡を読んでおくのも楽しみ方の1つになりますよ。
今朝面白い事があつたです アノ奥の院の辺に松茸が出ると小僧サンが云ふので今朝、オ堂をあけて置いて、一人で、テクテク登つたもんです はるかに、光る海を見ながら、サガシタノだが、どつこにも無い あきらめて帰りかけた時ヤツト二本見付(みつ)けたのです
 づい分おおきいのです、うれしかつたですネ、今夜は之をヤイて喰べます、さよなら
此位ノト、今少し、大きいカサの開いたのと二本
第2回尾崎放哉賞 もうすぐ締め切り!! 11月30日(金)必着
要項及び投句用紙は記念館にありますので、お問い合わせください。
記念館で販売する書籍を、新たに追加しました
放哉初心者の方から熟練者の方まで、どれも読み応え十分です

◇尾崎放哉全句集◇著者・尾崎放哉 編・村上護◇発行・筑摩書房
◆放哉文庫1巻 尾崎放哉 句集◆著者・村上護◆発行・春陽堂書店
◇放哉文庫2巻 尾崎放哉 随筆書簡◇著者・尾崎放哉◇発行・春陽堂書店
◆放哉文庫3巻 放哉評伝◆著者・尾崎放哉◆発行・春陽堂書店
◇郷土出身文学者シリーズ(1)尾崎放哉◇編・発行・鳥取県立図書館
◆こころザワつく放( )哉◆著者・尾崎放哉◆発行・春陽堂書店
◇グッとくる山頭( )火◇著者・種田山頭火◇発行・春陽堂書店
記念館で販売中(^o^)丿
10
10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

赤色字 町広報発行日 紫色字 記念館休館日 
茶色字 図書館休館日 
今月のお茶会は、八木寿光先生です。
先月のお茶会は大雨警報発令により、午後から中止となりました。そのために、残念ながら参会できなかった方もいらっしゃいました。
年内はあと2回の開催となりますので、 是非お越しくださいね。
前ページへ戻る