第95号 2019年7月5日発行
南 郷 庵 入 庵 日
大正14年8月20日、放哉は西光寺奥の院『南郷庵』に入庵し、小豆島での生活が始まりました。(当時と同じ場所に庵を復元したものが記念館です。)
小豆島に着いたのは8月13日。まず井上一二を訪ねましたが、実はこの時、入庵することは決まっていませんでした。放哉から頼まれた荻原井泉水が、一二に放哉の身の振り方について依頼状を出し、一二が西光寺住職・杉本玄々子に相談をしました。でも、すぐに空きそうな庵が無かったことから、適当な庵が見つかれば連絡するということで、井泉水へ「島へ来るのは見合わせるように」との電報を打ちました。がしかし?返事を待ちきれなかった放哉は小豆島へ出発してしまいました・・・。そんな放哉を出迎えた一二が詠んだ句↓

 あたままろめて来てさてどうする
 海恋ふて風呂敷かゝへて来た


層雲の先輩であり、年齢も10歳上、酒にまつわる良くない話のある放哉を前に、一二の困惑した様子が窺えます。その後、16日に偶然にも南郷庵が空くという知らせを受け、無事に落ち着くことが出来たのです。
放哉が小豆島へ来る前から亡くなるまでの生活、その後の句碑の建立などにいたるまで、物心両面で放哉を支えた井上一二。その温かな援助によって、放哉は安住の地を得て、句を作り続けることが出来ました。
その日を記念し、今年も夏の風物詩"風鈴"を記念館内と敷地内に飾ります。 風鈴には、放哉が小豆島で作った句や、現代自由律俳句会「木瓜の蕾の会」会員の作品を 付けます。また、来館者参加企画として、自筆のオリジナル短冊を風鈴に飾ることができ ます。この機会にぜひ!自由律俳句に挑戦してみましょう。大人の方だけでなく、お子様 たちは放哉の似顔絵を描いてみませんか。夏の思い出にどうぞご参加ください。(参加費無料)。 縁側で、俳句と音色をお楽しみください。
【期 間】 8月1日(木)〜9月1日(日) 【時 間】 終日
【場 所】 小豆島尾崎放哉記念館内および敷地内※天候により、変更になる場合があります。
【問合せ】 小豆島尾崎放哉記念館 TEL62−0037
☆☆☆ みなさんの声にお答えします(^o^)丿のコーナー ☆☆☆
(ジュニア賞作品展で設置していたポストに入れていただいたご意見です。)
○○△△君の作品がいいと思います!
→作品をしっかりと鑑賞してくれて、ありがとうございます。 たくさんの作品にふれることは、俳句の上達につながります。ぜひ第19回のジュニア賞に応募してくださいね。お待ちしています(^o^)ノ。
※鑑賞とは…芸術作品などを見たり読んだり聞いたりして、それが表現しようとするところをつかみとり、そのよさを味わうこと。
たん生日はいつですか?
→明治18年(1885)1月20日です。例年、20日前後の土曜日か日曜日には生誕記念行事を開催しています。土庄町の広報誌『広報とのしょう』や、このおたより等でお知らせしますので、忘れずにチエックしてくださいね( )。
放哉さんの兄弟姉妹は何人いるんですか?
→お兄さん(明治8年生まれ)と、お姉さん(明122年生まれ)がいます。しかし、お兄さんは明治13年5歳のときに亡くなったため、放哉さんは会ったことがありません。
 
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青色字 お茶会日
赤色字 町広報・放哉だより発行日 
紫色字 記念館休館日
茶色字 図書館休館日
瀬戸内国際芸術祭2019の夏会期が始まります。は7月19日(金)〜8月25日(日)、38日間です。記念館は割引協力施設になっていますので、各会期中はパスポート提示で入館料が半額になります。 この機会にぜひ遊びに来てください。(土庄町民は無料です。)
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