科学の色
標識の謎(8)
キンメダイの目(4)
キンメダイの目が怪しく光るのは、再帰性反射によるものであるが、なぜ網膜あたりで反射するのであろうか。 網膜自身は光を感じるのだから、反射というよりはむしろ吸収するはずである。
再帰性反射が起こるのだから、何か反射するものがあるに違いないと調べてみると、果たしてあった。
タペータム
タペータムは、輝板(反射板)であり、網膜の裏側に存在する。 網膜を通り抜けた光をタペータムが反射し、再度網膜を通過する。 すなわち、感度を2倍にするシステムで、魚や犬・ネコ等の夜行性の生物が持っている。
右の犬の写真は、顕著ではないが目が緑色に光っている。 暗闇でフラッシュ撮影をすれば、かなり光るはずであるが、驚かせてはかわいそうなので撮していない。
人は夜行性ではないためか、タペータムがなく、再帰性反射は起こらない。 人の赤目現象は、瞳孔が開いている時、血管の多い網膜に直接光が当たり、写ったものである。(2010/3/16、TAKA)
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