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台所用洗剤の変遷その1
台所用洗剤について、その変遷を調べてみた。キーワードは次の6つ。
- 油汚れに・・・
- 固形・粉状から液化
- 中性
- 手荒れ防止
- 環境に優しい
- コンパクト化
1.油汚れに・・・
マイ食器の箱膳(個人の食器収納箱、個人用食卓にもなる)を使用していたとき(1926年、ちゃぶ台の割合が箱膳を追い抜く)は、月に数回しか食器を洗っていなかったようだ。 油料理がほとんどなかったので、洗剤も必要なかった。
戦後、食生活が大きく変わり、ハンバーグやカレー、マヨネーズやドレッシングを使用するようになり、灰に粉石鹸を混ぜたものがらだんだんと洗剤に移行したようだ。 昭和31年ライオンが「ライポンF」を発売。粉状のものを溶かして使用した。
2.固形・粉状から液状
昭和33年、花王が「ワンダフルK」を粉から液体に変更、格段に使いやすくなった。翌年ライオンの「ライポンF」も液体を出し、花王とライオンの2強の競争が始まった。
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3.中性
「ライポンF」の主成分は、ABS(アルキルベンゼンスルホン酸)でその液性は中性。どうも当時の野菜に付いていた農薬や回虫洗浄するため、着け洗い可能の中性に食品衛生法で決められている(いたではない)。 日本においては、野菜を洗剤で洗う必要はもはやないが、台所用中性洗剤の表記には、その用途に「野菜・果物の洗浄」が記されている(右写真)ものもある。
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(2016/10/21、TAKA)
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