シャボン玉

シャボン玉の映り込み(1)

驚愕の写真

　信じられない程ファンタスティックな写真だ。 ウィンド氏のサイト「ＳＫＹ」のシャボン玉の写真である。

　あまりの美しさと不思議さから、プリントアウトして持ち歩いている。１時間程眺め熟考の末、この映像はあり得ない、合成写真であるといったん結論づけた。

　美しいシャボン玉は、膜が薄いため半透明で背景が透けて見える。膜の厚みから、一部光の干渉が生じ、虹色が見られる。
　球面で反射し、景色が映るとしても、凸面鏡なので撮影者等の景色が、小さめに映ることが予想される。

　問題のシャボン玉の写真は、右の写真（ＴＡＫＡのＣＧ、著作権から掲載できない。）のようなもので、黒バックに浮かぶシャボン玉、そしてシャボン玉に映り込んだ建物と木の枝、さらに少し暗い青空が見える。 怪しいのは、シャボン玉の中心において上下の映り込みがが点対称となっていること･･･。


　とにかく問題は、全反射と点対称だ。点対称を確認するには、実際のシャボン玉を確認すればよいのだが、シャボン液をつくるのが面倒(^_^;)なので、Google画像で検索。 大きく写っているシャボン玉を確認すると、５枚に１枚程度景色の映り込みが見られる。確かに点対称だ。シャボン玉の赤道付近の家やビル、樹木が上下左右逆さまになっている。（何でこんなことに今まで気が付かなかったのだろうか）

　全反射の答は、「色いろいろ」にあった(^_^;)。シャボン膜の光の干渉色を撮影したときだ。暗室において筒に張ったシャボン膜に、デイライト光を反射させた(右写真)。 筒内が真っ暗なので、反射光のみとなり、シャボン膜は全く透けていない。

　可能性を見いだし、再度「ＳＫＹ」（デジイチ写真のサイト）を訪れた。 ウィンド氏の他の写真や問題のシャボン玉の写真の進化（特集１・２・３）の様子から、本物であることを確信。

　この不思議な映り込みの再現と原因解明に取り組みます。

（2008/11/3、TAKA）

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