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ベンハムのコマ(6)ドイツのへフナ?

 「島津創業記念資料館」で購入した「ベンハムのコマ・ニュートンのコマセット」(300円)。 ケースの中に丁寧な解説文が付いていた。
 (ベンハムのコマの)この不思議な色彩現象は、実は古くから知られていることで、1838年にドイツのへフナによって初めて発見されて以来、 多数の学者によって研究されてきているものですが、1894年に最初にイギリスのベンハムによって系統的な実験研究にもとづく論文が発表されたので、 ベンハムのコマと称しており、このようにして感じる色を主観色と名付けているのです。(解説文より抜粋)
 「ドイツのへフナによって初めて発見」「多数の学者によって研究」ということは、ベンハムのコマはベンハムの発明ではないということだろう。 また、最初に発見したへフナっていったい誰だろう?

SHIMADZUで購入したベンハム&ニュートンの7色ゴマ  ネットでへフナを検索するが、ほとんどヒットしない(「へフナ コマ」で32件)。 いろいろ調べているうちに、へフナではなく、フェヒナー(Gustav Theodor Fechner、ドイツの物理学者、心理学者、哲学者)であることが、判明。そう、ヴェーバー‐フェヒナーの法則のフェヒナーだったのだ。

 ベンハムのコマについて、今回わかったこと。
・1838年にドイツのフェヒナーがこの現象を発見
 「主観色を発生する円板」として発表
・1894年イギリスのおもちゃ製造業者であるベンハムは、「Artificial Spectrum Top」と名付け、コマを売り出す。1894年、イギリスの科学雑誌ネイチャー(11月24日)に掲載される
 

(2008/4/6、TAKA)


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