科学の色>ベンハムのコマ
ベンハムのコマ(4)タイプ別
大魔王のコマ(4)で、「1894年、ベンハムのコマが発売された」と紹介したが、「色彩の心理学」(岩波新書、金子隆芳著)には、「1894年、イギリスの科学雑誌ネイチャー(11月24日)」となっている。
きっと、1894年にベンハムのコマは発売され、それがネイチャーに掲載されたのだと思うが、最初のベンハムのコマの模様はよくわからないらしい。
これまでに見たベンハムのコマは、次の4種類である。
ベンハム Aタイプ
半円が黒く塗られ、残り半分の白い部分に3本の円弧状のレールが45°刻みになっている。
3本のレールの間の白線は、明度を上げるためにあると思われる。
円弧の45°には、はっきりした根拠はないと思われるが・・・^^;
ベンハム Bタイプ
Aタイプの改良型と思われる。
試行錯誤で円弧の長さを少しずつ変えた結果、この角度が最もきれいな色が見えるようだ。
ベンハム Cタイプ
かなりのホームページでベンハムのコマとして紹介されている。
45°の円弧が22.5°毎に描かれている。色の変化が著しく、楽しい。
ソースは、「アリスの猫の秘密:視覚と錯覚」(丸善株式会社)であろう。(「アリスの猫・・・」は、アメリカの”エクスプロラトリウム”という体験型科学館の紹介本。他に「光を映す魔法の杖:色と光」等がある。)
ベンハム Dタイプ
徳島ある「あすたむらんど」で見たタイプ。
Aタイプと同じく円弧が45°であるが、一本レールである。
かなりの照度があるので、色も暗くならず結構きれいに見える。
ただ、手動で回転させる仕組みになっており、かなり疲れる。
いろいろなタイプを紹介したが、基本はどれも同じであり、半円が黒で45°程度の円弧があればよいようだ。
ベンハムのコマは、DタイプからA、B、そしてCタイプに変化したと考えられる。(2002/4/28、TAKA)
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