科学の色>ライムライト

(2)エジソンに挑戦

 液体窒素の実験といえば、バナナの釘打ち・軟庭ボールの爆弾・超伝導・青い液体酸素の磁化等が定番であるが、輝くシャーペンの芯も感動的である。

 「シャーペンの芯が、液体窒素中で電球のように輝き続けます!(^^)!」

 ヒューズは過電流のとき、発熱→メルトダウンし、火災と防いでいる(現在はブレーカーがその役割を果たしている)。 シャーペンの芯も高温になると焼き切れるので、液体窒素が冷却していると思い込んでいた。

 グラファイトの融点を調べてビックリ、なんと3370℃(@_@)この高温をシャーペンの芯が発熱するとは信じがたい。それでは、液体窒素は何の働きをしているのだろう?

シャーペンの芯に電流を 液体窒素中で


 高温のグラファイト(炭素)は、空気中では直ちに燃えるはず。燃え尽きると電気が流れなくなるので、液体窒素は空気を遮断する働きをしている。二酸化炭素中や真空中でも同様の効果が得られる。

 このことに気づき、電球を発明したのがトーマス・アルバ・エジソンだ。ナント日本の竹を炭化させたフィラメントを使用、寿命を長くするために電球内部を真空にしたようだ。

 「発明王エジソン」といわれているが、高温による発光はエジソンが考え出したのではなく、「ライムライト」として19世紀中ごろに発明され、電灯が発明される前は劇場の舞台照明として盛んに用いられていた。

(2013/11/18、TAKA)

ライムライト:(1)刃物作り体験|(2)エジソンに挑戦|(3)チャップリンに挑戦
道路舗装:(1)緑っぽいアスファルト、緑の道(2)白いアスファルト
信号の謎(1)信号の謎(2)信号の謎(3)科学の色

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