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黒い花粉
テッポウユリの群生
今年は、テッポウユリがやたら目につく。芝生や垣根の間からも顔を出している。群生になっている所(下写真左)もあり、壮観だ!(^^)!
「ユリは、どうやって増えるんですか?」
先日、O野先生から尋ねられ、「種じゃないんですか。去年、種がいっぱい付いていた。」
0野先生が訊いてきたのには理由があった。彼女の知識では、ユリは球根で育てる。ところが今年、あちこちにユリが咲いている。 だれも球根を移植していないはずだが、・・・?
TAKAの知識もあてにならないので、調べてみてビックリ。 あちこちに拡がっていたのは、だだのテッポウユリではなくタカサゴユリ(細葉テッポウユリ)という帰化植物。 どうも全国的に増殖しているようだ。
黒い花粉
タカサゴユリの繁殖戦略は、種+球根(多年生草本球根植物)のようである。球根で2〜3年じっくり栄養を蓄え、さらに種で繁殖する。
種から育ったユリは、丈が50cm程度で大きくならず、茎の頂上の花も1個であるが、2〜3年ものは1.5m程度まで成長し、花数も3〜4と増える。中には、2m以上に成長するものもある。
タカサゴユリの花粉は、黄色でその量も豊富である。花粉が純白の花の内部を汚す(上写真中)だけでなく、衣服にも付いて嫌がられる。 ふと黒い花粉のタカサゴユリ(上写真右)を発見。不思議に思い、M木高校内の100株近い花を確認したが、花粉(葯:やく)が黒いのは1株だけ。 黒い花粉(葯)のユリは、清楚で感じがよく、葯に触っても花粉が手につかない。(というより花粉が存在しない!ということは種ができない!)
球根で増えるチューリップの一種や、さらにはユリの品種オリエンタルティアラは黒い花粉である。(2009/8/30、TAKA)
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