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(4)ハナミズ

 鼻水ではなく、花見ず。彼岸花にはいろいろな呼び名があり、その一つが「葉見ず花見ず(ハミズハナミズ)」。

 幼い頃、田舎で彼岸花の首飾りをつくって遊んだ記憶がある。ポキポキ茎を折り、皮一枚残して・・・。 その頃の記憶にも彼岸花の葉っぱはない。というより、最近まで彼岸花には葉はないと信じ切っていた。たぶん緑色の茎で光合成をしている…。

 花が咲いたとき、初めて彼岸花とわかる。花が咲いたときしか、彼岸花を見ないので、咲く前や咲いた後どうなっているか知らない(興味がない)のだ。

 先日、初めて彼岸花の葉っぱを見た。学校の正門近くの小さな空き地。5輪ほどの彼岸花が咲いていたので、毎日楽しみに見ていた。 10月初め頃、枯れかかった後も見ていると、茎の根元から小さな葉が出てきた(下写真左)。 形は水仙の葉に似ていて、葉の両側が濃い緑で真ん中に黄緑の筋がある。 10月下旬には、長く伸びるとともにその数も増えていた(下写真右)。

彼岸花の芽 葉が伸びてきた彼岸花


 彼岸花の葉は、秋から冬にかけて存在する。たぶん他の植物が枯れている隙を狙う戦略であろう。

 「ハミズハナミズ」「ハナシグサ」・・・。韓国では、「サンチョ(相思華)」と呼ばれている。(花は葉を思い、葉は花を思う」という意味)。

 彼岸花には、謎が多い。

(2007/11/4、TAKA)

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