自然の色>天体
流星の色(2)
星に願いを
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持続性のある緑色の発光には、夜行塗料・残光性のある蛍光灯が思いつきますが、流星とは関係がなさそうです。
オーロラ・グリーンはどうでしょうか?
オーロラは、地球磁気圏でつくられた高速の荷電粒子(電子・陽子など)が大気中の原子や分子に激しく衝突することにより発光します。その代表的な色に、酸素原子との衝突による緑色(波長5577オングストローム・酸素の禁制線)があります。これをもとに調べ、流星の緑の正体が判明しました。
今回の流星群で見られた数秒間の緑の軌跡は、流星痕と呼ばれ、しし座流星群の特長です。流星痕には、数秒程度しか継続しない「短痕」と数十秒から数十分継続する「永続痕」があります。(両方とも今回観察できた)
「短痕」である今回の緑色は、酸素原子の三体衝突により生じた励起酸素原子が基底状態に戻るとき発せられます。(禁制遷移と呼ばれ寿命の長いものは発光時間が0.74秒におよぶ)
特にしし座流星群にこの現象が見られるのは、地球と流星群が正面衝突に近い状態であるので、突入速度が秒速72kmと非情に速いためと考えられます。
気圏の一番上層、
きらびやかな氷窒素のあたりから、
すてきな化石を発掘したり、・・・「春と阿修羅」(宮沢賢治)
すてきな流星を、また見たみたいものです。(2001/12/8、TAKA)
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