真っ黒い
「黒」は、「黒い」と形容詞として使用可であり、「真っ黒」という言い方もできる。それに対して「橙」は、「橙い」「真橙」という言い方はできない。 「色名+い」「真+色名」の使用が、可能・不可能で分類してみた。また色名以外についても同様にまとめてみた。
Aゾーン
「色名+い」「真+色名」
両方可能Bゾーン
「真+色名」のみ可能Cゾーン
両方とも不可能色 青 赤
白 黒
黄色 茶色赭(ソホ) 緑 紫
橙 ピンク
灰 水色色以外 四角
丸
夏 冬
東 南 西 北
夜中 昼
上 中 下春 秋
朝 夕
興味深いことに、五行思想の5色、青・赤・白・黒・黄が見事にAゾーンに入っている。 これら5色は、いずれも基本色彩後に含まれており、すなわち「色空間全体をいくつかの色名で概念的に把握するための言葉」(ウィキペディアより)と言えよう。
例えば、赤は右図の円で囲まれた幅の広いもので、明るい赤から暗い赤、朱から黄みがかった赤、夕日の赤、炎の赤、コカコーラの赤まで全て「赤」または「赤い」である。 その中で、赤中の赤、真の赤が「真っ赤」(右図の点)と考えられる。
橙、ピンク(ナデシコの意)、灰は、物や原料の名前を由来するので、そのものの色そのままで色空間の範囲が極めて狭い。
「赤い花」は、赤っぽい花であるが、「橙い花」と言うことはできない。「橙色の花」は、限りなく橙の色に近い花である。
(2013/8/10、TAKA)
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