丹の謎

幻の反魂丹

 理科の旅行で、お伊勢詣りに行った。2月の閑散期であるにもかかわらず、大変な人手である。 宇治橋の鳥居をくぐり、第一鳥居、第二鳥居、神楽殿と進むにしたがい、何となく奇妙なことに気がついた。

 朱がない。神社やお寺独特の朱が全くないのだ。正宮まで行っても全て更木だ。 作夏、出雲大社にも行ったが記憶が定かでない。ひょっとしたら、朱は中国のシンボルで、大社や神宮には使用されていないのかもしれない。 万金丹、反魂丹 

 帰りに立ち寄った参道の土産物屋は、これまた人であふれていた。赤福、一夜干しのサンマ、伊勢うどん(あまりにまずくて高いのには驚いた)・・・。

そこで見つけたのが、古い薬局。看板に伝説の萬金丹の表示がある。思わず中に吸い込まれて、またまたビックリ。なんと幻の反魂丹(はんごんたん)まで売っている。

 お店の人によると、”萬金丹は戦前は十数軒で製造していたが、現在は小西萬金丹薬舗(伊勢市)1軒のみである。反魂丹は越中富山製である。丹の意味はよくわからない。丹は全く赤くない・・・。”

 萬金丹は2000円と値が張ったのであきらめ、反魂丹300円を購入して、無事お伊勢詣りは終了した。

(2007/2/25、TAKA)

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