丹の謎

丸、散、丹

 毒草丸、樋屋奇応丸、正露丸、etc・・・。丸の付く薬は粒状であろうと思われる。
 太田胃散、安中散、etc・・・。散の付く薬は粉末状であろうと思われる。 万金丹、反魂丹 

 漢方薬の形状(粒子の大きさ)は、たぶん溶けるスピード(必要とされる消化器官)との関係であろう。 わからないのが"丹"。ちょっと汚いが「鼻くそ丸めて萬金丹・・・」と言われるぐらいだから、萬金丹は粒状であろう。 伊勢で購入した「反魂丹」も粒状であった。

 薬屋の人にもわからないようなので、ネットで検索。なかなかヒットしない。やっと出てきたのが「不老不死の薬」。反魂丹はこれに相当しそうであるが、胃腸薬である萬金丹には当てはまらない。

 さんざん探して見つけたのが、「ねり薬(やく)」。"ねり"とは、チューブ入り練り歯磨きのイメージではなく、"錬"。精製する意味のようだ。

 錬丹術 !(^^)!

 そうだ!錬丹術だ。長い間のもやもやが、一気に晴れた(ような気がする)。中国道教の錬丹術。丹とは、不老不死の仙人を目指す術に違いない。

 丹を調べる中、興味深い物を見つけた。最初に発売された「仁丹」(1905年)は、おもしろいことに赤大粒。ベンガラで着色していたようだ。

 どうやら、丹と赤色がつながりかけた。

(2007/3/11、TAKA)

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